阿伏兎瀬戸の朝景
広島県沼隈町
2008年4月20日
このエドヒガンは東城町史跡である山城跡(亀山城跡)があり、西側の麓が居館跡と伝えられ、 その一角に本樹があるところから、地元の人々に「要害桜」の名で呼ばれている。 地元の人々に保護されてきたため県内有数の巨樹になったものとされています。 樹齢260年 根回り周囲:6.55m 目通り幹囲:5.7m 枝張り:東9.5m 西10.0m 南10.3m 北13.0m 樹高:約17m 〜goodtimeの追想〜 森湯谷から小奴可へ移動。 今年も菜の花は咲いていたが少し疎らのように感じられる。 遠い中国山脈はまだ日が当たっていたが小奴可はとっくに日陰。 早くもたくさんのカメラマンがライトアップ待ちをしていた。 まだ空が真っ暗にならない一瞬の時間がシャッターチャンスとなるので、 みなさん田んぼに写り込むベストポジションを確保されていた。 去年似たようなものを撮影済みなので今回は去年霞で狙えなかった構図に挑戦。 午後の暖かさに油断して薄着をしてきたが、 先週同様、春の夜を甘く見てしまいやっぱり寒い。 小奴可の街と要害桜が見える少し高い場所に機材をセットして撮影態勢を整える。 多くのカメラマンがいるなかでこの場所から狙う人は誰もいない。 近くにお墓があるだけにちょっと怖くていろんな意味で余計に寒さを感じる。 19時からライトアップだったが少し早い時間にライトが点灯。 残照で見える背景の山と点灯される小奴可の街並み。 まさにこの瞬間が混ざり合うのは一瞬のタイミングである。 ここに訪れて日が落ちれば当たり前のようにカエルの鳴き声が響く。 当たり前の音景色も年々と少なくなっていくが、ここは当たり前のように響く。 去年は、撮影が終わる頃には誰一人としていなかったが、 今日はまだまだカメラマンや花見客が残っていて、 東城の桜は年々人気を増しているようだ。 撮影を終えて機材を片付けて後ろを振り向くと知らない間に大きな満月が浮かんでいた。 |