写真館 二千年一夜




樽見の大桜
兵庫県大屋町
2008年4月13日

国の天然記念物に指定されている県下最大のエドヒガン桜。
樹高13.8m、幹回りは6.3m、樹齢は1000年を越えるともいわれ、
その昔、出石藩のお殿様が花見に訪れた桜の名所で、
地元の人々からは「仙桜」とも呼ばれている。

長年の風雪から樹勢が弱まり、大枝も枯れたり折れたりするなど枯死が危ぶまれたが、
地区の有志や樹木医の献身的な活動により治療を大規模に施し、近年では持ち直しつつある。
なお、治療と保護のため根元周りには柵や大枝を雪から保護するための櫓などが組まれている。


〜goodtimeの追想〜

竹田城跡周辺に霧が出ていたので、
ひょっとして樽見の桜周辺にも霧がかかっているかも?ということで、
竹田城跡を下山したら霧は殆ど残っていなかった。
7時30分、駐車場に到着。
朝の日差しも裏山で当たっておらず訪れる時間帯として午前より午後の方が良さそうだ。

地元のボランティア兼カメラマンが面白いことを言っていた。
「ここは霧の通り道だから雨が降ると霧が出やすい。
満開の今より満開前のピンク色が霧と対照的になって良い写真になる」
確かにエドヒガンは満開1週間前はピンク色になるが、
そういう撮り方もあったんだと勉強になった。

地元の人の協力で今年も綺麗な花を咲かせた大桜。
ジャングルジムの支柱で見栄えは悪いが人と自然が共存している姿も悪くは無い。
先祖代々守り続けてきた桜を今後も大切に見守っていって欲しいと願うばかりである。





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