虫明湾の朝景
岡山県邑久町
2008年3月22日
岡山南東部にある邑久町はカキ養殖が盛んで 虫明湾から錦海湾にかけてたくさんのカキ筏が浮かんでいる。 虫明の景勝は平安時代から風流人の間に広く知れわたり、 玉葉和歌集では平忠盛(清盛の父)が「虫明の迫門の曙見る折ぞ都のことも忘られにけり」と詠まれている。 虫明から見る朝日を「迫門の曙」といわれている。 〜goodtimeの追想〜 ダルマ朝日を狙って虫明湾の海岸沿いに訪れるのは2005年2月以来。 3時30分、撮影ポイントまで車で行けないので少し遠い墓地に止めて暗い夜道を15分ほど歩いて向かう。 カラスの寝床なのか夜道を歩くとカラスが騒ぎ出し不気味で怖い。 空が明るくなると虫明湾に無数に浮かぶカキ筏がシルエットになり独特の光景が広がってきた。 風が無いと朝焼けが海面に染まり、まさに空と海が鏡のように見える。 後はダルマ朝日を待つのみ! ダルマ撮影は数メートル違うだけで島にかかるので地元カメラマンのアドバイスを受けて撮影ポイントを移動。 廻りを見渡せば10人ほどカメラマンが集まっていた。 6時50分、澄み切った青空にダルマ朝日になる好条件と思ったが、 水平線上に霞みがあって残念ながらダルマにはならなかった。 ダルマにはならなかったが綺麗な日の出が顔を覗かし、 カキ筏と組み合わされた光景はまさに虫明湾ならでは。 久々に訪れた虫明湾、ダルマ朝日には出会えなかったが素晴らしい景色に出会えて良かった |