写真館 二千年一夜




































源平放水合戦
岡山県日生町
2007年2月3日

寒風吹きすさぶなか、紅白の旗をあげ源平に分かれた消防団員が海上で相手を狙って放水合戦を行う。
最後は一年の安泰を祈念し、五色の水を天高く放水しフィナーレを飾ります。


〜goodtimeの追想〜

毎年恒例になりつつあるカキオコの旅・・・じゃなくて消防団による放水合戦。
これまで何度か撮影に挑戦しているが、これがなかなか思うように撮れなくて、
何故に上手く撮れないんだろう?と考えるまでも無く答えは現地に着くのが遅すぎるからであり、
それなら今年は早く行こう!と8時の電車に飛び乗った。
日生まで車で2時間30分かかるので電車の方が速いかと思ったがさほど変わらず。
むしろ片道1850円かかるので車で行けばよかった。
車窓から見える景色は所々雪化粧しており、
昨夜の雪予報はまんざら嘘では無かったようだ。
そんな寒い日に消防団達は海水を浴びなければならないのだから考えるだけで凄い。

10時20分、日生に到着。
会場まで徒歩10分くらいの距離なのにありがたいことに会場までのシャトル船が出ている。
せっかくだから便乗させてもらおうかと思ったらかなりの列が出来ていたのでやっぱり歩いて向かう。
途中、日生中学校で消防隊による出初式が行われていた。
後に行われる放水合戦はその一環である。

駅から五味の市まで歩くのは初めてだったがやっぱりそんなに距離は無い。
放水合戦の会場についてまず驚いたのが護岸が綺麗になっていたことで、
そういえば去年工事していたことを思い出した。
高潮対策で綺麗に整備された光景を見ると、古びた日生らしい漁港町らしくないのでちょっと寂しく思う。
今年は早く着いたのでどこで撮ろうか迷ってしまうが、
高台から日生漁港を俯瞰出来るポイントはカメラマンの人気スポットで三脚で埋まっており、
さすがカメラマン人口の多い岡山だけあって朝一から来ないと入れそうになかった。
正面から近距離で狙うのもいいが逆光で面白くないし、
順光の位置は観光船で阻止されるし放水の背後はびしょ濡れになる可能性大。
最終的に距離はあるものの紅白両軍が見れる東の斜めから狙うことにした。
毎年放水ギリギリの時間に来ているものだから、
1時間前から大混雑しているのかと思いきやそうでもなかった。
渋滞も11時頃から始まり会場の混雑も30分前くらいからカメラマンがやってくる程度。
ただ駐車場は早くから満車になっていたのでカキ無料目当ての観光客はみんな五味の市に流れているのだろう。

12時00分前に軍艦マーチにのせて偉い人達が乗った船が登場。
そして12時00分とともにサイレンが鳴り響き消防団員がやってくる。
今朝まで雪景色だった岡山地区、こんな寒い時期に海水を使って放水だなんて
想像しただけで・・・いや想像したくない!
紅白両軍に分かれて約15分の放水合戦が始まり、
勝者が決まったところで5色の放水が放たれた。
今日は日差しが無くシャッタースピードが出なかったので、
水飛沫を止めるような絵は撮れなかったが、
初めて近くで(と言っても300mmのレンズでも迫力ある絵は厳しい)撮影して楽しかった。
欲が出てもっと近くで撮りたいとも思ったが、
風向きによっては水飛沫が飛んで来て、
雨ならまだしも海水をカメラにさらす訳にはいかない。

しかし岡山のイベントはどこへ行ってもカメラマンが多く、
ここ日生でもクラブがあるので早くから特等席は確保されていた。
殆どの人が三脚を立てていたが、実は手持ちの方がいろんな角度から狙えるので良い。
ただ混雑しているので自由に身動き取れないのが難点。
放水合戦後、いつもように五味の市で散策。
カキオコも食べて乗り損ねたシャトル船に乗って日生駅まで戻った。
片道2時間30分の移動も電車なら楽。
ところがローカル路線である赤穂線、1時間に1本しか無くて次の便まで50分待ち。
観光待合室でカキオコの資料を見ながら時間を潰す羽目になった。
こうして毎年恒例となったカキオコ&放水合戦撮影によるマイバースデー企画も無事終了。
曇り空だった空はいつしか綺麗な夕暮れ空に変わっていた。





写真館 二千年一夜