写真館 二千年一夜


























鳴滝山
広島県尾道市
2008年1月14日

尾道と三原の境に位置している標高402mの鳴滝山。
かつて中世の山城、鳴滝城があり山頂付近には数々の堂塔があった。
現在では城址に続く散策道や展望台が整備されており、
展望台からは尾道市内や瀬戸内海の多島美を一望出来る。


〜goodtimeの追想〜

若草山の山焼き撮影から戻った翌日、
山が燃えず気持ちも不完全燃焼で今日はどこにも行く予定は無かったが、
あまりにも天気が良いのでフラっと鳴滝山へ行ってみることにした。
前回のおさらいと逆光撮影が今回の課題。
前回は少し遅く着いて逆光の光が因島大橋から離れていたので今日は少し早い12時前に到着。
駐車場から展望台まで400mの山道を歩くと登山客のグループが休憩していた。
今日は少しばかり四国方面が霞んでいるが冬らしい白い雲が浮かび、
停泊している貨物船と小さい無人島がシルエットになって瀬戸内海らしい光景が広がっている。
肉眼で見ると眩しい逆光も写真になると海が銀色に染まりどんな絵に仕上がるか楽しみ。

撮影を終えて帰ろうと思ったところにパラグライダーの人達がやってきた。
鳴滝山はパラグライダーのフライトスポットではあるが、
風が安定していないこの時期にまさか遭遇出来るとは思ってもみなかった。
折角なので撮影させてもらおうと思ったのだが、
こういう時に限って予備のフィルムが無く、
結局、飛んでいる瞬間だけ撮影させてもらった。

高度1000mまで上昇するらしいパラグライダー。
そこから眺める瀬戸内海は一体どんな景色なんだろう。
14時30分、瀬戸内海を照らしていた逆光はいつしか山で見えなくなり冬の太陽の傾きは早い。
パラグライダーの人達もみんな飛び立ち誰もいなくなったのでそろそろ下山。
気分転換に寄ってみるつもりが、必要以上に長く滞在してしまった成人式の祝日だった。





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