写真館 二千年一夜



































あいお花火まつり
山口県秋穂町
2007年11月3日

車えび養殖発祥の地として全国に知られている秋穂町では11月第一日曜日にあいお祭りが開催され、
商工会や漁協などによる特産品が販売され、秋穂太鼓などが披露。
夜になると山口市内で唯一披露される尺玉など約2500発の花火が打ち上げられる。


〜goodtimeの追想〜

阿東町でSLやまぐち号を撮影後、
国道9号線、さらに国道262号線を南下して国道2号線を過ぎると秋穂となる。
13時35分、阿東町から1時間足らずで到着してしまった。
車えび繁殖地である秋穂町でエビを食べるのは今回の目的の1つなので、
道の駅でエビフライ定食を食べる。
食後、会場で現地調査を兼ねて散歩をしてみたが、
暖かい午後の日差しを浴びながら海岸を歩くのは本当に気持ち良い。
雲1つ無い青空が広がりこのまま芝生でごろ寝したい気分だ。

去年に引き続き二度目の訪問なので撮影場所は既に決まっており、
今年はらんらんドーム前の小高いところから狙ってみる。
前景に臨時駐車場があり花火が上がると車が花火に反射する構図を描いていた。
その他、気になるところといえば会場から離れてアナウンスが聞こえないかもしれないが北側からか、
はたまた露店背後から狙うのも悪くは無い。
食後の散歩も終わり打上1時間前になるまでしばし仮眠を取った。

らんらんドームの背後は早くから影となり風が吹くと冷たくて寒い。
そういえば今年は西日本花火を1度も見てないので、
今日は体感花火を楽しもうと密かに期待はしていたが、まさかの生島煙火になっていた。
プログラムはくれなかったが本部に貼られているチラシを見るとオープニングから尺玉10連発、
トータル30発の尺玉が打ち上がる。
その他、花火大会らしい内容のタイトルが並び、去年とは180度違った演出となっていた。
今年はどうしてそんなに内容が変わったのか?と思ったが、夏の花火大会が消滅してしまった代わりに、
その分の予算が秋穂に注ぎ込まれたのかもしれない。

閑散していた会場内も打上1時間を切ると賑やかになり、18時30分花火は打ち上がる。
風はそんなに強くないように感じたが上空はかなり吹いているようでオープニングの尺玉10発が大きく右に流れてしまった。
さぁこれから怒涛のスターマイン!と思いきや、
らんらんドームに照明が点灯され強烈なライトに照らされるという予想外の事態に陥ってしまった。
さすがに撮影不可能なので急遽、場所を移動して食後に現地調査して目星を付けておいた所へ移動。
露店前景ポイントへ移動してみたが、雰囲気は良いものの花火の上がる位置が悪く数枚撮って再度移動。
せっかくの仕掛けも露店に隠れて見ることが出来なかった。
幸い会場内は広く混雑はしていたが何とか海岸沿いの最前列で撮影態勢を整える。
気付けばすでにフィナーレを迎えており山口市合併2周年記念と題して尺玉10発含む怒涛の730連発が打ち上がった。

終わってみれば何とも言えない不完全燃焼。
らんらんドームのライトアップさえなければ完璧な撮影計画だったのに。
しかし1度の花火大会で3パターンの違う絵が撮れたのは不幸中の幸いだったことにしておこう。





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