写真館 二千年一夜
















































































掛頭山の雲海
広島県芸北町
2007年11月3日

標高1126mの山頂からは、遙か遠く安芸・佐伯・周防・石見の連峰が眺められ中国山地を一望できる大パノラマが広がり、
登山愛好家はもちろん雲海が見られる山として知られ、
山頂付近に群生するカシワの木は、町天然記念物に指定されている。


〜goodtimeの追想〜

11月の掛頭山はカメラマンの人気スポットで早くから待機しているカメラマンが多い。
21時50分に家を出るものの途中、睡魔に襲われ小刻みに休憩を挟んでいるうちに現地に着いたのは2時。
それでも現地に着くと既に先客を見かけた。
今日は月が出ていて廻りが明るいので星景撮影には向いていない分、
月灯かりによる雲海撮影が出来ると思っていた。
しかし霧は出ておらず街の外灯がはっきり見えるので夜間撮影は断念。
早朝になって霧が出ていたら撮影することにしてしばし仮眠を取った。

4時25分、外を見ると霧は出ているように思われるが街の外灯ははっきり見えた。
せっかく早く来たので1カットのみ30分露光してシャッターを切る。
6時を過ぎると空も明るくなり、東の空がかぎろいで赤から青へのグラデーションが美しく、
ハーフNDを装着して早速撮影開始。
この時期、掛頭山山頂は木々が紅葉するので朝日が上ると山が赤く染まりとても綺麗ではあるが、
スキー場の山だけに外灯が写ってしまうのが気に入らないが、それはご愛嬌ということで。
朝日が昇ると霜が蒸発するせいなのかどうかはわからないが徐々に霧が発生してシャッターを切る回数も増える。
なかなか理想通りの雲海にはならないが今日は今までの中で1番たくさんシャッターを切ったような気がする。
標高1000mなので迫力のある雲海は望めないが大小の山々を見下ろせるので水墨画のような絵が狙える面白い場所でもある。

7時40分、誰もいなくなった撮影場所で予め買っておいたパンを食べる。
標高1000mから水墨画のような山々を見ながら食べる朝食は何とも贅沢な時間だった。




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