



三宅神社の吹火
広島県広島市
2007年10月13日
| 毎年10月17日に近い日曜日に行われる例大祭。 その前夜に行われる前夜祭では、十二神祇神楽や花火が奉納され、明治の半ば頃から伝えられてきた。 悪疫を払い五穀豊穣を祈願した素朴な農民生活信仰の中に生れたとされる。 〜goodtimeの追想〜 10月になるとどこからともなく号砲が鳴り響き、各地の神社でお祭りが行われる。 広島市内では神楽や花火を奉納する風習があり、 調べてみると今年は9か所、そのうち第二土曜日だけでも4か所で行われる。 14時15分、家を出発。 雲が広がっているが雨の心配は無さそうだった。 16時30分、戸坂町に到着。 三宅神社近くまで来ているはずだが、あまり訪れることの無い場所で土地勘も無く、 車を止めるところもわからず、とりあえず24時間営業しているスーパーに止めさせてもらう。 スーパーから歩いて大体15分くらいで三宅神社に到着。 長い階段を上ると狭い境内に5店ほど露店が並び、神楽と吹火も用意されていた。 プログラムは神楽について詳細が載ってあったが吹火については一切触れていない。 吹火の保安距離は50m確保しなければならないらしいが、 どの神社も境内が広い訳じゃ無いため50m確保出来ない。 その口実かどうかわからないが防護ネットをしている。 立入り禁止区域がどこになるかわからないがとりあえず目星を付けて構図を練った。 まだ数人いる程度の境内。 露店もまだ準備前といったところでお祭りの賑わいはまだまだ先のようだ。 時間があるので、勝手ながら車を止めさせてもらったスーパーで夕食を済ませておく。 どこからとなく五段雷の音が鳴り響く。 三宅神社の方角ではないので 近くの神社でも前夜祭が行われるのかもしれない。 外も暗くなり機材を抱えながら三宅神社へ向かう。 先日まで暑かったのが嘘かのように秋らしい気温になり夕方になると肌寒いが、 秋のお祭りという実感が沸いてきた。 秋祭りといえばどこへ行っても子供が賑やかなのは同じで、 こちらは息を切らしながら階段を上っているのに子供は境内を走り回っていた。 三脚を置いておくと子供に蹴られそうだが場所取りはまだ早いので適当な所に置いてしばし様子見。 消防団の姿が見えないと思っていたらようやく水撒きが始まった。 廻りが住宅に囲まれた神社でおまけに乾燥している季節なので必要以上に撒いている気がする。 火事でも起きれば二度と吹火が行われなくなるので消防団も大変である。 辺りが暗くなり巫女舞いが始まる頃には随分人が増えてきた。 人が増えてくると三脚を置く余裕が無くなり改めて対策を練る必要があった。 そうこうしているうちに吹火が到着。 その他、傘火、火車、小規模なナイアガラもあるようだ。 本数にして約10本程度。 さてどこでどうやって撮るべきか・・・ 19時30分を過ぎたくらいに挨拶が行われ、いよいよ奉納神楽が始まるが、その前に吹火に点火された。 神楽の舞台横に吹火がセットされているので、観客はどこでどうやって見学するのか謎のままだったが、 思ったより立入り禁止区域が狭く観覧客と吹火の距離は相当短い。 そして吹火が終わると一斉に神楽舞台の前が観客で埋め尽される。 吹火が始まれば客を後ろへ移動させる、まさかの観客移動式というあまり事例の無いパターンである。 そのお蔭で保安距離最前列の位置さえ把握しておけば、 常に最前列から撮影は出来ることになる。 演目1の神降ろしの舞いが終わると次の吹火が奉納。 準備が思ったよりも早く、もたもたしていると撮り遅れてしまいそうなので手際良く場所を取り機材をセットしなければいけない。 ここで2本吹火を奉納して次の演目へ。 演目2が終わると傘火、吹火、火車と奉納花火が連続して奉納される。 火花は明るくも無く和火のような暗さも無いので絞りはF8(ベルビアの場合)〜F13(ベルビア100の場合)がちょうど良さそうだ。 シャッタースピードは1秒から3秒まで。 綺麗な火花の滝が完成となる。 風が吹けば火花が流れて美しい吹火となるが、今日はさほど風もなく大きく流れることはなかった。 廻りが木々に囲まれているせいか若干境内に向けてセットしているであろう吹火なので正面より斜めから狙う方が絵になる。 ただどこの境内も狭いので斜めから狙うには木々や電柱、電線があるので事前調査は重要である。 吹火はもちろん傘火も美しかったが、火車は初めて見た。 2基セットして同時点火して激しく火花が散った。 その後、吹火と神楽が交互に行われ、時に割物花火が頭上に打ち上がって驚かされたりして時間が流れていった。 最後の演目を前にナイアガラ(10mくらい)が点火。 赤から緑、そして銀滝となって流れていく。 結局、奉納された花火は、 ・吹火9本 ・傘火2基 ・火車2基 ・ナイアガラ1基 情報誌や情報サイトにも載ってないお祭りで、 地元住民が集まるどこにでもある秋祭りなので観光客もカメラマンもいない。 そんな秋祭りを楽しめるのは本当に贅沢だと思いながら、 今日は最後まで神楽を見て楽しませてもらい、 最後の神楽の演目が終わったのは23時頃であった。 |