写真館 二千年一夜
























































辻八幡の神殿入
広島県吉舎町
2007年10月6日

神殿入りは、200年以上の歴史をもつ神迎えの行事
地元では古くから神殿入「こうぞのり」と呼ばれてきました。
天明年間(1781年〜1789年)に飢饉で多くの人が亡くなり、
困窮した三谿郡内38ヶ村の農民が八幡神社に奉納を祈願し、神頼みの一念で始まったともいわれています。
21時の花火を合図とし、各地域の各家が一斉に竹笹や木枠に灯篭をつけ、太鼓や鐘を打ち鳴らし、笛を吹いて神社へ参拝します。



〜goodtimeの追想〜

今年も仕事終わりに辻八幡の神殿入(こうぞのり)へ行くことにした。
個人的に好きなお祭りで伝統ある古き良き光景がここには残っている。
一旦、家に帰ってから18時40分に家を出発、現地に着いたのは20時頃。
提灯行列が21時からなので時間的に余裕はあるが、カメラマンが多く集まる人気イベントであり、
今年も多くの人が集まっていた。
デジカメで撮影しながらどう撮影するか、提灯行列はどこで狙うか構図を練っていた。
殆どのカメラマンは境内の坂道で狙うため人1人入る隙間は無いが、
それ意外は好きなところで狙うことが出来る。
2年前と同じ場所になってしまったが、それはそれで面白い写真が撮れるので気にしない。

20時30分過ぎに号砲が鳴り響き、各家庭の玄関に飾られていた提灯を持って辻八幡に集まって来るが、
21時を過ぎても提灯行列は来ず、30分過ぎてようやくやってきた。
最初は望遠レンズで狙い提灯イルミと行列を組み合わせて撮影。
望遠レンズを使っているので行列が良い感じでボケて幻想的な絵に仕上げてみた。
あっという間に行列は神社へ行ってしまい、
140くらいあった戸数も今では80を切ったとか・・・
過疎化の波はここ吉舎町辻地区にも広がっていた。
提灯行列撮影後、目星を付けていた数カ所を撮影して22時30分撮影終了。
上空には満天の星が広がっていた。





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