写真館 二千年一夜


























田尻の朝景
広島県福山市
2007年9月23日

1年の中で春分の日と秋分の日の前後数日間、島と島の間から太陽が昇り、
蜃気楼現象で太陽が歪んで(通称ダルマ朝日)見ることが出来る。


〜goodtimeの追想〜

暑さ寒さも彼岸までというが、彼岸が近づいても一向に涼しくなる気配がしない9月中旬。
彼岸が近づくにつれて福山市田尻町では島と島の間からダルマ朝日が現われる。
今年の春彼岸では5日間連続強行撮影したのにも見事に5連敗。
何度も挑戦しているうちにいつか出会えるに違いない。
そう信じていたが、秋の彼岸の天気は悪く撮影チャンスはこの日のみとなった。

3連休の中日である日曜日、4時30分頃現地に到着。
春彼岸の早朝は1桁台に対して秋彼岸は20度台と同じ彼岸でもこうも違うものかと驚いた。
海岸沿いにズラっと並ぶカメラマンの姿は今のところ誰もいない。
半年前に行われていた湾の埋め立て工事が終わり綺麗に整備されていたのでそっちへ流れたのだろうか。
5時30分頃に機材をセットして水平線上を覗いてみると霞がかかって条件は悪い。
昨日は綺麗な空だったが雲に阻まれダルマにならなかったらしいが、
逆に条件が悪い時にダルマが出る時もあるので油断は出来ない。
あまり見かけなかったカメラマンも徐々に増えて、
気付けば海岸沿いにズラっとカメラマンが並ぶいつのも光景になっていた。

6時になるかならないか辺りに太陽が顔を覗かせた。
霞みかかっているので綺麗なダルマ朝日にはならなかったが、
今まで見た中で一番水平に近いところから顔を覗かせた太陽は神秘的で素晴らしく感動した。
太陽が昇りしばらくして雲に隠れたので機材を片付けていると、
徐々に綺麗なウロコ雲になっていくのがわかった。
今日は曇り空だと思っていたが、上空に広がる幻想的な空に出会えたのは嬉しかった。





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