写真館 二千年一夜
















































浦富海岸
鳥取県岩美町
2007年8月19日

浦富海岸は日本海の荒波によって形作られた壮大な海食地形をしています。
山陰海岸ジオパークの浦富海岸エリアに含まれ、洞門、洞窟、白砂の浜など、
様々な地形を観察することが出来ます。
駟馳山から陸上岬まで続く海岸は時間帯によって様々な顔を見せ、文豪島崎藤村も絶賛したという景勝地として知られています。
岩美浦富海岸の特徴的な景観として、菜種五島・千貫松島・鴨ヶ磯・竜神洞などが挙げられ、
様々な変化を見せる景観は訪れる人々の目を魅了してやみません。
陸から楽しむのであれば、海岸線に沿って遊歩道が整備され、透明度の高い海を間近に感じていただけます。
また遊覧船が運行していますので、潮風を感じながら、陸からは見ることのできない景観を見ていただくことができます。
2003年には、山陰海岸が世界自然遺産の候補地にもノミネートされ、日本を代表する海岸として学術的にも評価されています。



〜goodtimeの追想〜

9時20分、浦富海岸の一部である城原海岸の展望台で軽く撮影して、
鴨ヶ磯に車を止めて遊歩道を歩いて調査開始。
長い階段を下るとそこは鮮明に透き通った山陰海岸ならではの美しい光景が広がっており、
スノーケリングを気持ち良さそうに楽しんでいる人達がいた。

鴨ヶ磯から網代まで1.3キロの道のり。
その途中に撮影ポイントである千貫松島を目指す。
10時を過ぎた時点で地面から照り返しと日差しの暑さで汗が吹き出る。
機材を背負いながら遊歩道を歩き、これは試練なのか訓練なのか、とにかく気力だけで前に進んだ。
アップダウンを乗り越えてクタクタになりながら何とか千貫松島に到着。
去年の5月に訪れた時よりも海水の鮮明度が美しく、
夏ならではのキツイ日差しと濃い青空がより鮮明度を高くしている。
やはり海岸撮影は夏じゃなければ綺麗な海の色は出ないことが改めてわかった。

駐車場まで戻り今度は鴨ヶ磯から城原海岸まで遊歩道を歩いて調査。
距離としては800mなので大したことは無いだろう。
と思ったがやはり暑さに苦しみながら進むことになる。
階段を降りて東側を歩いてすぐ鴨ヶ磯の砂浜があり、テントを張ってキャンプをしている人がいるので、
どうやらここがスノーケリングの待機場となっているようだ。
浦富海岸の中で最も美しい場所かもしれない。

大概の人はここでUターンするのが一般的でこの暑い中、先に進んでいく物好きはいなかった。
夏なので遊歩道は草茫々、蜘蛛の巣に絡まりこんな所はいち早く脱出したい思いだったが、
それでもこの先にはもっと美しい光景が広がっているのでは、という未知なる世界に出会うために先へ進んだ。
しかし城原海岸まで特にこれといった撮影ポイントは見当たらず。
展望台から撮影した方が絵になりそうだった。
12時55分、鴨ヶ磯の駐車場に無事生還。





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