阿伏兎祭花火大会
広島県沼隈町
2007年8月9日
阿伏兎祭は阿伏兎観音の四萬八千日大祭として、その日にお参りすれば4万8千日お参りしたと同じおかげがあると伝えられ毎年8月9日に行われている。 今年一年の災厄を祓う阿伏兎祭に合わせて約1000発の花火が阿伏兎の瀬戸から打ち上がる。 花火の打ち上げ前には灯籠流しも行われ、夜の水面に映る花火と灯篭が幻想的な空間を造りだします。 〜goodtimeの追想〜 仕事を定時で終えて家に帰り、少しのんびりして18時20分に家を出た。 途中、渋滞に巻き込まれるものの19時には現地に到着。 仕事終わりにこうして気軽に参加出来るのは本当にありがたい。 去年まであった空き地は老人ホームが完成されたことで臨時駐車場は小学校か阿伏兎港に変更になったらしい。 阿伏兎の花火はどうしても芦田川と比べられるので、 最初の頃は大したことないと思っていたが、 流れて行く灯籠を見ているうちに花火とは何ぞや、ということを考えさせられ、 花火に対する見方や考え方が随分変わっていったような気がする。 前回同様、撮影場所は同じところから狙うつもりだったので時間が許す限りの情報収集。 関係者に聞いたところ、最大8号玉を含む約1000発の打ち上げ。 打上数も時間も芦田川の花火大会とは比べものにならないレベルだが、 芦田川では撮れない写真が阿伏兎では撮れるので、 個人的にはこちらの方が好みであり、 芦田川よりも大きな花火が上がるからね!と主催者のおじいさんが自慢げに言っていたのが妙に嬉しかった。 縦構図、横構図ともに事前露光して灯籠を入れる。 オープニングは8号玉が上がるので去年のデーターを参考にセッティング。 今年ははいつもより人が少ないと廻りの人たちが言っていたが、 メイン会場近くに駐車場が無いのだから少なくて当然であり、 海岸に出ればどからでも見れる環境なので、わざわざ混雑してまで阿伏兎観音まで足を運ぶ人はいないだろう。 この様子だと露店も閑古鳥が鳴いているかと思ったが、 地元らしき人達でそれなりに繁盛はしているようなので、 祭りはやはりこうでなくてはならない。 薄暗くなる19時40分から灯篭流しが始まった。 夕凪でまったく流れる気配の無い灯籠も風が吹き始めた途端、沖へと流れていった。 流れる灯篭を前景に露光をかけて、あとは花火が上がるのを待つのみ。 そして20時00分、花火が打ち上がる。 横構図では8号玉が収まらないので、前回の反省を踏まえて今回は縦構図に合わせてみたが、 ちゃんとフレームに収まってくれているかどうかは現像が上がってからのお楽しみとなる。 先日、因島で富士火工の花火を見ているので、内容としては因島縮小版と言ったところで、 型物、エメラルド椰子や冠菊、大玉が上がり、芦田川に決して劣らない内容だと思う。 そしてラストは怒涛の冠菊、8号玉の連発で8時20分に終了。 灯篭流しを前景に入れるには場所的に少し離れた所からなので迫力こそは無いが、 撮影するには28mmで狙える良い距離感だった。 最後のコマに船の光跡を入れるため、露光を1分くらいかけてシャッターを切った。 機材を片付けている時にふと沖を見ると、一面が灯籠の光で染まっていたのに驚いたが、 何も知らずに航海している貨物船はもっと驚いたに違いない。 |