写真館 二千年一夜





































































松江水郷祭湖上花火大会
島根県松江市
2007年8月5日

昭和4年(1929年)に、嫁ケ島の竹生島神社の例祭にちなんで開かれた「第1回松江水郷祭と納涼売出し」が水郷祭の始まり。
戦争による中断を経て、昭和62年(1987年)に再び「松江水郷祭」として開かれて以来、今日に至る。
水の都水郷松江ならではの湖上花火大会は、
宍道湖に浮かべた台船から土曜日に3000発、日曜日に6,000発と2日かけて花火が打ち上げられる。



〜goodtimeの追想〜

しばらく松江水郷祭へ行くことは無いと思っていたが、
今年は松江開府400年の記念大会ということで松江を選んだ。
10時20分、家を出発。
暑い日差しが肌を突き刺し青空が眩しい。

途中、山王寺の棚田に寄り、松江市街地に着いたのは15時頃。
今回は嫁ヶ島を外して撮影したいと思っていたので、
撮影場所を探すべく暑い炎天下の中を歩くのだが、
廻りに建物が無いので西日が容赦なく襲い掛かって来てかなりきつい。
メイン会場の湖畔沿いはシートで隙間なく敷かれており、温泉地から近いこともあり場所取り激戦区のようだ。
2隻の台船の位置や角度を考えて撮影するなら美術館から宍道湖大橋の間あたりが良さそうだが、
本部に張られていた花火大会のポスターやHPの画像を見ると、
今回も嫁ヶ島の呪縛から解かれそうになかった。

嫁ヶ島撮影ポイントには知る人ぞ知る休憩スポットがあり、
歩いて10分ほどにパチンコ店があり軽食コーナーや休憩所など、
利用しない私でも涼しい室内で時間を潰せるのがありがたい。
18時頃になるとさすがに日差しも和らいできたので撮影現場に向かう。
時間が経つにつれて太陽は沈み、今の時期は綺麗な夕日は見れないが綺麗な夕暮れ空が日中の暑さを癒してくれた。
夕日の美しい名所だけに、湖畔沿いは以前に比べると随分綺麗に整備された印象があり、
湖畔南側でも花火観覧場所として大勢の観覧客が集まっていた。
メイン会場がどの程度混雑しているかわからないが、
嫁ヶ島撮影ポイントは相変わらずゆっくりした状況で、
19時を過ぎた頃から混雑が始まった。

20時00分、尺玉が上がり花火大会が始まった。
オープニングは松江開府400年記念として「400」の文字仕掛で観客を驚かせる。
台船から距離が離れているため、しばらくはシャッターを切ること無く花火観覧が続いたが、
特大斜め打ちスターマインの時は、嫁ヶ島がシルエットになり、ここぞとばかりにシャッターを切る。
松江開府400年と題してスペシャルプログラムを用意しているのかと思ったが、
オープニングの「400」の型物と尺玉40連発以外は何ら前回と変わってないような気がした。
プログラムには「ヨーロッパ伝統の円筒型花火」なども記載していたがよくわからなかった。
尺玉40連発は、中国地方の花火大会でも貴重なプログラムであり全国各地の名工製作による玉が惜しみも無く披露される。
そしていよいよ待ちに待った国友ワールド全開タイム。
怒涛の冠菊の扇打ち連打。
そして終わったかと見せかけて本当のラストである銀冠菊の扇打ち連打。
もう何度も見ている演出だがいつ見ても感動で、これを見るために松江に来たといっても過言ではない。
今回は少しでも近くで見てみたかったが、松江水郷祭らしさを出すのにこの場所は外せないので撮影していて楽しかった。

21時00分、花火大会終了と共に一斉に動き出す観客たち。
国道を出るだけでも一苦労な松江市街地だが、
今回は国道から逆方向に走って遠回りしたことでスムーズに脱出出来た。
帰りは県道を走ろうかと思ったが少しでも時間短縮したいため高速を走り、
今日は本当に松江でお祭りがあったのか?というくらい三刀屋は静かであった。





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