豊橋祇園祭
愛知県豊橋市
2007年7月21日
豊橋の手筒花火の歴史は古く1558年に今川義元の吉田城代、大原備前守の吉田神社への奉納に始まるとされている。 三河地方は江戸幕府の火薬番としての歴史から、 その扱いに長けていたことから手筒花火が吉田神社の神事として永く受継がれており、 豊橋祇園祭では本祭の2日前に吉田神社境内で手筒花火が披露され、 前夜祭である土曜日に豊川河畔にて仕掛けやスターマイン、花火コンクールなど約12000発の花火が打ち上がる。 〜goodtimeの追想〜 7時00分、外に出ると曇っていたが雨上がりの爽やかな風が吹いて気持ち良い。 和歌山から豊橋までの道のりは思いのほか遠く、6時間くらいかかり、 和歌山市内で朝をのんびりしたので豊橋に着いたのは14時20分。 駅内には手筒のオブジェが飾られており、さすが手筒花火発祥の地だけある。 名古屋を過ぎたあたりから天気が怪しいと思っていたが、 豊橋に入ってから願い空しく小雨の降る天気となってしまった。 雨はしばらく止みそうにないので仕方無く雨の中、会場まで向かった。 雨が降っているので誰1人としておらず、目にするのは立派な招待席と場所取り完了の光景。 大概、どこかスペースが空いてそうなものだが、人一人入るスペースも無く土手はお手上げ状態。 どうも土手は地元住民、企業、団体による奉納花火の協賛者でおさえられており、 余所者が入れるような場所では無いのかもしれない。 止む気配の無い雨の中、いつまでも雨宿りしても仕方ないので再び会場へ向かう。 花火会場に近い土手は諦めて、観覧場所である豊橋公園も考えたが、 上空しか見えないのは面白くないので、最終的に会場から離れた豊橋の下流側の土手から狙うことにした。 ただ打上の側面から狙うことになるので、個人的にはあまり好ましくないのと、 台船上で披露される手筒花火や金魚花火、水上花火といった仕掛けは見ることが出来ない。 18時50分、合図花火と共に花火大会が始まる。 18時50分といえばまだまだ空は明るく本当に花火が上がるのか半信半疑だったが、 本当に花火が打ち上がりこんな明るい状態ではとてもじゃないが撮影は出来ない。 アナウンスが辛うじて聞こえてくるので予めネットで印刷していたプログラムを見ながら撮影開始。 プログラムの内容は実にバラエティ豊かな内容で、 62あるプログラムのうち、 ・32社による6号玉花火コンクール ・16社による10号玉花火コンクール ・6社による百花園競演大会 ・16社による仕掛花火(スターマインアート)競演会 ・氏子八ヶ町合同大玉スターマイン ・祗園祭450年の伝統と題した大スターマイン八基 その他、河川敷では単発、早打ちの競演、大スターマイン、ミュージックスターマイン、水上花火。 台船では、小型煙火、金魚、乱玉、手筒など。 打上総数約12000発が2時間以上かけて繰り広げられるのは、花火の本場、愛知県ならではかもしれない。 花火業者は地元の豊橋煙火と村松煙火工場。 三遠煙火の車も見かけたので応援で来ているのかもしれない。 これだけ凄い豪華な内容だが、雨の中での撮影ではプログラムを見ながら撮影は出来ず、 アナウンスも聞こえないので、何が何やらわからず花火は間髪入れずに打ち上がっていった。 花火が打ち終わったのは21時30分。 約3時間の長丁場なので明るいうちから上げるのも無理はない。 雨は小雨から次第に止んでくれたのは良いが、 雨が止むと風まで止むので幸い中の不幸と言ったところ。 3時間あった割には思いのほか花火に対する充実感は無く妙に疲れ、 滅多に来れない豊橋まで来ただけに、悔いの残る結果となってしまった。 |