写真館 二千年一夜


























小松島みなと祭り花火大会
徳島県小松島市
2007年7月16日

阿波藩から伝わる阿波花火大会発祥の地である小松島。
新港修築工事の完成を祝って1934年5月に始まり、戦中戦後の中断を挟んで50年代初頭から海の記念日に復活した。
毎年徳島県内で最初に行われる花火大会で、スターマインや尺玉など約2000発の花火が小松島港沖から打上げられる。


〜goodtimeの追想〜

14時30分、愛媛県内で滝撮影を続けていれば今後の予定に差支えるので、
予定していたいくつかの滝巡りを断念して小松島へと向かう。
道中、大雨注意報が発令するほど強い雨が降り出し、
渋滞も激しくなかなか前に進むことは出来ず、
小松島には18時45分とかなり遅い到着となった。
先ほどまで降っていた雨は小松島に入ると止み、ただの夕立だったのかもしれない。
山にかかる雨雲は海に降りるらしいが、もう心配は無さそうだ。
心配なのが雨上がりの湿度の高さだったが、
外に出ると蒸し暑さは無く、この時期とは思えない心地良い風が吹いていた。

去年は会場近くの駐車場に止めたため、脱出に1時間以上かかってしまった反省から、
今年は会場から一番離れた南小松島小学校に止めてみる。
会場から離れているだけに、遅い時間帯でも余裕があり、
メイン道路である国道55号線から近いのでスムーズに帰れると予想。

離れた駐車場と言っても徒歩15分とさほど遠くはない。
打上1時間前ということで混雑度もピークになりつつ、
海岸沿いは殆ど観覧客で埋め尽くされていた。
たまたま1人分のスペースが空いていたので、
両隣に了承を得て、無事に去年とほぼ同じ場所を確保した。

小松島の花火大会は、地場の煙火店である佐賀火工と市山煙火商会の持ち回りなので、
今年は市山煙火の年となる。
去年は火車や立火、ナイアガラなど5つくらいの仕掛けがあり、
今年は市山煙火がどのような仕掛けを見せてくれるのか楽しみの1つであったが、
煙火店の特色なのか予算の関係は定かでないが、文字と型物しかなかった。

隣の子供が珍しそうに見ており、「花火の写真を撮るの?」と聞いてきたので、
宮島水中花火のカードを見せてあげるとえらく驚かれた。
記念に1枚プレゼントすると喜んでくれたので、兄弟か従姉弟だろうか、もう1枚、もう1枚と5枚くらい上げたような気がする。
親が「おもちゃじゃないんだから大切にしなさいよ!」と注意していたが、
まぁ大したものじゃないので・・・(笑)
この場所がたまたま空いて見ず知らずの人と何気ない会話。
これも旅の楽しみの1つなのかもしれない。
ちなみに子供達からは花火撮影中、何度も「綺麗に撮れた?」と聞かれる始末である(苦笑)

19時50分くらいから来賓の挨拶が始まり市長の挨拶は恒例の8号玉が1発上がる。
その後、市議会員の挨拶に続き、最後は水野真紀・・・水野真紀!?
芸名、水野真紀と申します。というアナウンスにまた冗談を(笑)と思ったが、声が似ている。
たまたまメイン会場の前に座っていたので後ろを振り返ってみると、そこには本物の水野真紀がいた。
政治家と結婚したという話は知っていたが、その人が徳島出身の議員ということを後で知って納得した。

20時00分、花火が打ち上がる。
単発、スターマイン、単発、スターマイン。
これで1セット×5部の構成。
星の引きが綺麗で千輪も多く使用されており撮影してい楽しかった。
プログラムを見ると343件、その他匿名9名とかなり多くの企業が協賛に関わっており、
それだけ市民全体が楽しみにしている花火大会ということがわかる。
3連休の最終日が開催なのでなかなか見る機会は難しいが、
2年連続、佐賀火工と市山煙火の花火を見ることが出来て良かった。

花火大会終了後、会場内は大混雑。
急いで駐車場まで戻ると車の動きは殆ど無く、難なくグラウンドを出ることが出来た。
多少、渋滞はしていたが去年に比べると40分早い21時20分に国道に入り作戦は成功。
もう雨は降らないと思っていたが、再び雨は降りだし次第に雷雨へと変わり大雨警報が発令していた。
この雨がもし花火大会に発生していたらと考えるだけで恐ろしい。
四国の天気は油断出来ない。





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