沼田西のエヒメアヤメ
広島県三原市
2007年4月22日
エヒメアヤメは、小型のアヤメ属の多年草で4月中旬から下旬にかけて高さが15cmほどの紫色の花を咲かせる。 中国大陸を分布する植物として知られていたが、 氷河期に日本列島が朝鮮半島と陸続きであったことを植物学的な証拠として示す貴重なものである。 日本では岡山県から宮崎県まで西日本の間で分布されているが、 愛媛県で最初に発見されたので、その地名にちなんでエヒメアヤメと呼ばれるようになり、 広島県では三原市沼田西最初に発見され、国の天然記念物に指定された。 自生地では開花する期間のみ一般公開されている。 〜goodtimeの追想〜 雨の降る日曜日。 特に予定も無かったがエヒメアヤメの存在に前々から気になっていたが、 見頃は1週間前だったようで、行くことに迷ったがドライブがてら行ってみることにした。 12時50分、到着。 小雨になることを期待したが余計に雨が強くなってきて、この状況で撮影することは至難の業である。 この雨で誰もいないと思ったが、県外ナンバーの車が止まっており、さすが国の天然記念物だけあって知名度は高い。 駐車場からしばし山道を歩いていくとゲートがあり、 写真家であれば人がいない朝露の早朝を狙いたいところだが、 9時から17時以外の時間はゲートが閉まっており入ることは出来ない。 小雨になるのを期待して場内を散策しながら撮影ターゲットを見つける。 結局、雨は止む気配も無いので撮影開始。 足元が悪く遊歩道も狭いので撮影は難しいが、 雨の降るお蔭で観光客が少なかったのが不幸中の幸いだった。 係員の人に聞くと、やはり見頃は1週間前だったようで、例年に比べると花付が悪かったらしい。 それでもまだ撮影出来る許容範囲だったので来た甲斐があった。 |