小奴可の要害桜
広島県東城町
2007年4月15日
このエドヒガンは東城町史跡である山城跡(亀山城跡)があり、西側の麓が居館跡と伝えられ、 その一角に本樹があるところから、地元の人々に「要害桜」の名で呼ばれている。 地元の人々に保護されてきたため県内有数の巨樹になったものとされています。 樹齢260年 根回り周囲:6.55m 目通り幹囲:5.7m 枝張り:東9.5m 西10.0m 南10.3m 北13.0m 樹高:約17m 〜goodtimeの追想〜 午後の撮影を終えて、夜のライトアップまで時間があったので、 近くにある森湯谷のエドヒガンを見に行ってみた。 こちらも見頃は迎えていたが、16時40分と訪れた時間が悪く既に日陰になっていた。 17時00分、再び小奴可に戻って夕暮れ時を待つ。 今回初めてライトアップの試みだと思われるが、訪れる人は疎らで混雑は見られなかった。 19時00分、空が暗くなる前のトワイライトの頃を見計らって撮影開始。 東城からさらに奥にある小奴可地区だけに日中は暖かかったが、夜になれば風が冷たくて肌寒い。 その風に耐えながら止むのを待つ。 風が止んだ時、一本しか無い桜が田んぼの水面にもう一本姿を現わす。 その姿が実に美しい。 耳を澄ませばカエルの鳴き声と遠くから聞こえる踏み切りの音。 このまま時が止まっても構わないくらい居心地が良く、 しばし撮影の手を止めて桜を見つめる。 そして20時30分、気付けば周りに誰一人としていなかった。 |