写真館 二千年一夜










































湯の山のしだれ桜
広島県湯来町
2007年3月31日

広島県佐伯区湯来町湯の山にあるしだれ桜。
当翠和園の創始者である故竹下新男が、
26歳(昭和7年)の時、10cmほどの幼苗をこの地に植えたもので、竹下桜とも呼ばれている。
樹高18m 幹周2.65m。樹齢約80年。


〜goodtimeの追想〜

桜の開花が例年より1週間以上早いと言われている2007年。
染井吉野が咲き始める頃にしだれ桜は見頃を向かえる自論が正しければ、しだれ桜は見頃を迎えている。
広島県内のしだれ桜といえば、沼隈町福泉坊、湯来町湯ノ山、佐伯区神原であり、
今回は湯来町へ行ってみることにする。

天気予報は雨のち晴。
桜の背景に霧が出るのはカメラマンの間では有名で、多くの人が早朝から訪れる有名な被写体。
樹齢80年と若い木であるが、しだれ桜は他の品種と比べるとこの年頃が一番立派で美しい。
既にカメラマンで撮る隙間は無いが、撮影を終えて空いた場所を見つけて撮影開始。
濃い霧が少し晴れて日差しが桜に当たり始めた瞬間が最も美しく、
さすが多くのカメラマンを虜にするだけのことはある。

ここのしだれ桜は回りにレンギョウなどがありカメラマンにとっては堪らない撮影地に違いないが、
しだれ桜の周辺には民家があり、民家があれば当然のごとく電柱は電線が走る。
こればかりは仕方の無いことだが、撮影する角度はあまりにも限られており、
自然と溶け込んでいないが、カメラマンの撮り方で自然に溶け込ませていたのだと改めて思った。
撮影を終える頃になると、日差しはいつしか雲に隠れて小雨が降ってきた。
桜に日差しが当たった姿を見ることが出来たのは、
もしかしたら僅かなる奇跡だったのかもしれない。

※2年後の2009年にしだれ桜の周辺が綺麗に整備され、
 以前のような光景は撮れなくなったという話です。





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