鍵掛峠
鳥取県江府町
2007年3月10日
大山は、鳥取県のおもに大山町にある標高1,729mの火山。 鳥取県西部の旧国名・伯耆国の名称を冠して伯耆大山とも呼ばれる。 西の方角からみた山容が富士山に似ていることから伯耆富士の名も持つ一方、 北・南壁を見ると溶岩ドームが崩れた荒々しいアルペン的景観により違う山に見える。 一帯は大山隠岐国立公園に指定され、8合目以上には国の特別天然記念物ダイセンキャラボクの日本一の群生地、 中腹には西日本一のブナの原生林があり、 新緑・紅葉の季節には、崩落した岩壁とのコントラストが素晴らしい景観を生み出している。 鍵掛峠は標高912mにあり、大山南壁を望む展望所として知られている。 〜goodtimeの追想〜 明地峠で撮影を終えた後、鍵掛峠に向かう。 去年は曇空だったので、今年は雪化粧した台船を青空の下で撮りたいと思っていた。 7時15分、鍵掛峠手前のエバグリーン奥大山の駐車場に到着。 HPでは「鍵掛峠の駐車場まで開通」と書いてあったが、 数日前の降雪で再び通行止めになっていた。 大山上空は雲が広がっていたので、しばらく車内で待機しているうちに青空が見えてきたので、 8時30分、鍵掛峠に向かった。 山の天気はすぐ変わるし晴れのち雨という予報が頭にあったので青空が見えるうちに鍵掛峠に着きたい。 先客が道を作ってくれているので、カンジキといった雪道用の履物が無くても歩きやすかった。 駐車場から30分程度で鍵掛峠に到着。 上空は見事に青空が広がり、大山は真っ白に雪化粧されている。 欲を言えば霧氷が見れると期待していたが、もっと強い冷え込みが無いと無理なのだろうか。 例年に比べると雪の量も少なく、真っ白の世界という訳ではなく、自分が描いた景色とはちょっとかけ離れている。 鍵掛峠は多くの観光客で訪れる有名スポットだが、 目の前に美しい大山を今は1人占めしている、このなんとも贅沢な気分が堪らない。 3月下旬になれば除雪されて気軽に見れるだろうけど、 ブナの木を見ながら雪道を歩いて探索するのも悪くない。 この美しい光景を背に帰るのはちょっと心惜しい。 三ノ沢まで足を延ばそうかと思ったが、 この暖かさで斜面の雪が崩れ始めだし、 雪崩が発生するのが怖いのでUターンすることにした。 三ノ沢方面から何やら動く物体がこちらに向かってやってきた。 もしかしてクマ!?と思って背筋が凍り付いたが、よく見るとスキーヤーの人だった。 |