写真館 二千年一夜

































































































































































































































































































































































































































富士山の雲海
広島県吉舎町
2006年10月9日


富士山(とみしやま)は備後小富士と呼ばれ古くから親しまれており、
標高470mの頂上は展望台があり360度の大パノラマの霧の海を見ることが出来る。
頂上付近にあるリゾート施設で、宿泊施設やバンガロー、多目的広場が整備されている。


〜goodtimeの追想〜

過去何度か挑戦している富士山(とみしやま)の雲海だが、
標高が470mと低いのでいつも霧に包まれて雲海の撮影に至っていない。
ひょっとして年に数回見れるかどうかの奇跡の光景なのだろうかと半ば諦めかけていたが、
吉舎町内で見た雲海の写真に感動して以来、この手で撮影したい気持ちがあったので、
今回も気合を入れて現地へ向かった。

5時00分、吉舎町に到着。
出発前にチェックした高谷山のライブカメラによると、三次市内は既に霧に包まれていたので、
雲海が見れる可能性は高いが、その分、山頂が霧に包まれている可能性も高い。
駐車場から展望台まで急な遊歩道を5分ほど歩いていくと綺麗な満月が迎えてくれた。
ということは、山頂は霧に包まれていないことになる。
今の時期、高谷山では大勢のカメラマンや観光客で賑わっているが、
ここは誰一人としておらず、まさにこの雲海を独り占め。
誰もいないとみし山頂の展望台で1人黙々と機材をセッティング。
東の空が明るくなり始めた頃から撮影を開始した。

時間が経つにつれて空も明るくなり廻りの山々もはっきりわかるようになってきた。
改めて、とみし山頂の展望の素晴らしさに圧巻。
高谷山の雲海は確かに有名ではあるが、パノラマの展望は遥かにとみし山の方が良い。
そして水墨画のような多島美の光景は高谷山では見ることが出来ない。
大概の人は太陽が顔を出す瞬間が1番のシャッターチャンスかもしれないが、
私の場合、太陽が出る前と出た後がシャッターチャンスとなる訳で、
常に動く霧により目の前の光景が変えられていく姿にシャッターの切る音は止まなかった。

今日は本当に素晴らしい雲海に出会うことが出来た。
標高の低いとみし山は、山頂が霧に包まれて雲海が見れるチャンスは少ないが、
もし本当に年に数回しか見ることの出来ない奇跡の光景なら、今日は本当に来てよかった。




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