写真館 二千年一夜







































急行ちどり木次線開業90周年記念号
島根県横田町
2006年10月8日

10月7、8日の両日、開業90周年を迎える木次線にて、
1990年に廃止された肌色地に朱色のラインの国鉄カラー「急行ちどり」を復活。 
今年で90周年を迎えるのを記念して、キハ58系国鉄色を使用し、
かつての急行「ちどり」をイメージした「木次線開業90周年記念号」が、
木次駅〜備後落合間で、両日とも1往復が運転された。


〜goodtimeの追想〜

昨夜の撮影を終えて吉舎町内で就寝。
日付が替わり4時に起きて雲海を撮影しようと思ったが霧が出ていないようなので、
今日のメイン撮影である急行ちどりを撮影すべく横田町へ向かった。
備後落合駅で何か情報収集しようかと寄ってみたが特に何も無く、
本当にちどりが走るのか不安になってきた。

国道314号線を北上して島根県に入るとおろちループが出迎えてくれる。
ループを下っていくとスイッチバックと延命水でお馴染みの出雲坂根駅がある。
7時10分、大体いい感じの時間帯に到着したと思ったが既に駐車場は満車だった。

出雲坂根駅の小さなプラットは乗客以外の入場は禁止されているので、
撮影するなら駅外から狙わなければならないのだが、
それだけにカメラマンや見学者が多く、良い場所はそれなりに抑えられていた。
少し離れて俯瞰する構図も有りだが、
スイッチバックらしさとヘッドマークが見える構図に拘っていたので、
辛うじて空いている隙間を見つけて三脚を立てらせた。
昨日は生憎の天気だっただけに、今日に掛けようと大勢のカメラマンが集まり、
噂によると50人以上はいるらしい。
昨日は昨日でそれなりの混雑があったようで、
今日はさらに規制を厳しく、少しでも線路に近づく人いれば警告され、
無人の三脚は容赦無く撤去されていた。

急行ちどりは、木次駅から備後落合駅までの区間を1日1往復走り、
出発時刻だけは把握していたものの、出雲坂根駅を何時に到着するか知らなかった。
駅内にも貼られていないので駅員に聞いて情報収集。
どこからか良い匂いがしてきたと思えば駅の外で地鶏の炭火焼をしていた。
朝ご飯を食べてないので1本頂くと、これがまたとても美味い。
飲み物は延命水という出雲坂根駅ならではの贅沢な朝ご飯となった。

10時が近づくにつれて急行ちどりの到着時刻が徐々に迫ってきたと同時にカメラマンも徐々に増えてきた。
それでも過去に経験した大混雑に比べると木次線という超ローカル線だけに、
思ったほどの混乱は見られなかった。
急行ちどりが10時前に坂根駅に入線。
SLのような迫力は無く、熱烈な鉄道ファンという訳でも無いので特に感動も無かったが、
初めて見るかもしれない旧国鉄色の2両編成はどこか懐かしさを感じさせてくれた。

備後落合駅から坂根に到着するのは11時30分頃なので駅附近をブラブラしながら時間を過ごす。
戻ってくるちどりの撮影準備に取り掛かろうと思ったときは、
トロッコおろち号が停車しており観光客がかなり増えていた。
その後、ちどりがスイッチバックを下って入線。
ちどりから降りてきた乗客の殆どがトロッコおろち号と2ショット。
いや、ちどりも入れて3ショットで撮影を楽しんでいたが、
残念ながらあまりの人の多さにこちらは撮影を断念。
貴重な2ショットが撮影出来ないまま先にトロッコおろち号が出発して、
後を追うように急行ちどりが出発していった。


JR木次線の開業90周年を記念したイベントが7日、雲南市のJR木次駅で始まった。
90年3月まで運行された急行「ちどり」と同型式の車両が「90周年記念号」として復活。
出発式は乗客や鉄道ファンら約250人でにぎわった。
8日も記念号の運行や、山陰ゆかりの列車のヘッドマークの展示などが同駅である。
木次線は宍道(松江市)と備後落合(広島県庄原市)を結ぶ約80キロの路線。
中国山地を越えるため、JR西日本管内では唯一スイッチバック区間があることで知られる。
1916年10月11日に旧簸上(ひのかみ)鉄道の宍道―木次間が開通。
旧国鉄が34年に買収し、37年に宍道―備後落合間が全通した。
「ちどり」は53年10月から快速で運行を始め、64年12月から急行となり、
米子―広島間で運行された。
記念号は午前8時55分、備後落合駅までを1往復した。
7、8の両日とも各150席がほぼ完売となる人気。
〜中国新聞より抜粋〜





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