正三尺玉
超特大スターマイン
片貝まつり
新潟県小千谷市
2006年9月10日
毎年9月9日、10日に開催される片貝まつりは、400年前の江戸時代初期に及ぶ歴史があり、 浅原神社へのお賽銭代わりに花火を奉納したことから、花火の打ち上げが始まったといわれています。 1891年には片貝で初めて三尺玉が4発打ち上げられたことから三尺玉発祥の地となり、 1985年には直径800mもの大輪の花を咲かせる四尺玉の打ち上げにも成功しギネスブックに掲載されるなど、 世界一の打ち上げ花火として知られています。 片貝まつりは浅原神社の秋の例大祭で、子供の誕生や成人、厄払いなどにちなんで 町の人々が浅原神社に花火を奉納する習慣があります。 朝から浅原神社へ花火の玉を奉納する「玉送り」や、花火打ち上げの成功と無事を祈る「筒引き」などの 古式ゆかしい伝統行事の数々が行われます。 〜goodtimeの追想〜 片貝2日目。 天気予報は雨になっているが雲の切れ間から青空が見えるのでこのままもって欲しい。 昨日に比べると随分涼しいような気がするが、 昨日が暑過ぎたのだろうか? 朝は長岡駅内のパン屋で朝食を取り、お土産を物色したりとのんびり過ごした。 去年はバスの中で見送った3尺玉昼の部をまじかで見るため12時30分に長岡を出発して、 13時00分に片貝に到着した。 昨日より祭り色が強く、屋台の姿もよく見かける。 町内のあちこちから爆竹や笛、太鼓の音が聞こえ、既に昼の部の花火も上がっていた。 雨が降るなら蒸し暑いものだが、何故か涼しく感じられる。 ひょっとしたらこのまま雨が降らないのでは?と微かな期待を抱きながら会場へ向かった。 とりあえず三脚を置いた後、昨日のあまりの暑さで町内を歩き廻れなかったので昨日の分まで片貝巡りを楽しんだ。 昼の部の三尺玉が打ち終わる頃に雨が降り出したので、 急いでロビーを解放していた支所へ非難。 雨の降り方が尋常じゃなくて、外にいる人達はまるで蛇口全開でシャワーを浴びているかのような光景だった。 次第に雷が鳴り響き、これはお祭りどころの騒ぎじゃないと思ったが、 そんな雨の中でも屋台を引いて町内を練り歩きしているのだから凄い。 さすがの雨の強さに支所で避難したが、 少し雨が収まると再び出発していった。 その後、雨は降ったり止んだりの繰り返しで打ち上げ時刻が迫っていた。 19時30分、雨は辛うじて止んでくれたが風も止んでしまった。 今日は昨日と打って変わって三尺玉は一発しか上がらない分、スターマインの部が多いが、 その分、風が止んだのはかなり痛い。 その後、雨は降ったり止んだりの繰り返し。 雨が降れば若干、風も吹いて煙を流してくれるが、 雨が止めば風も止んで煙が停滞して撮影にならない。 21時30分、3尺玉が打ち上がった時はちょうど無風で冠が綺麗に流れて、 風が無いとこれほど綺麗に見えるものなのかと感動してしまった。 肝心の四尺玉やその日に打ち上げられた花火の殆どが煙の中での開花となり、 次第に雨足も強くなり、最後の特大スターマインを残して撤収。 四尺玉が見れなかったことと撮影出来なかったことに大きく落胆して帰りの足取りが重い。 今日も日付が替わる頃に長岡へ着くだろうか。 そんなことを思いながらバスに乗ると、 信じられないことに23時10分に長岡に着いてしまった。 日曜日開催と大雨の影響で花火客が少なかったにしてもこの速さ。 せめてもの慰めにこの2日間を居酒屋で労い、この旅を振り返りながら夜を過ごした。 翌朝、6時42分、帰宅目標時刻22時を目指して長岡を出発。 天気の悪かった新潟県内も琵琶湖が見える頃にはすっかり青空が見えて秋めいた風景が広がっていた。 |