写真館 二千年一夜
















































今成沈下橋上より









































今成沈下橋上より

























































































今成沈下橋
高知県中村市
2006年8月27日

沈下橋は本流・支流合わせて47本あり、中村市街地に最も近く四万十川の最下流にある今成沈下橋。
周辺では川エビやウナギ漁なども見られ、菜の花の季節は四万十川の風物詩となっており多くの観光客が訪れる。
正式名所は今成沈下橋だが、地元の人や観光客からは通称の佐田沈下橋と呼ばれている。
建設年月日:昭和47年


〜goodtimeの追想〜

昨日の花火撮影から一夜明け、4時30分、外が暗い時に目が覚める。
今日の予定は四万十川一本に絞っての撮影。
ただ四万十川を撮るだけでは面白くないので、沈下橋をアクセントに撮り歩きする計画を立てた。
最後の清流と呼ばれる四万十川撮影の旅の始まり。

まず最初に四万十川最下流であり、一番有名な今成沈下橋へ向かう。
赤鉄橋を渡り国道441号線を走ると、佐田沈下橋の案内板があるのでそれに沿って走ると到着する。
市内からすぐ着いたので大したことは無いだろうと思っていたが、
廻りは静かで派手な建物も無ければ民家も少なく山に囲まれている。
車を止めて早速沈下橋を歩いてみると、
橋げたが短くていつ沈没しても良いように川面との距離が近いので、
川底をずっと見ていると吸い込まれ行きそうな感じになってきた。

東の空から少しずつ明るくなるにつれて霧が発生してきたので早速撮影開始。
海に近い下流なので川幅が広く、多分橋の距離からしてここが1番長いのではないかと思う。
幅広い川でも流れ方は場所によりけりで、早く流れているところもあれば穏やかだったりして面白い。
雨が数日続けば水面が上昇して水が濁ってしまうので撮影にならないと心配していたが、
下流なのにも関わらず水面はとても綺麗に見えた。
今日はとても穏やかだが、一雨降れば豹変してしまう姿を沈下橋に寄りかかっている流木を見て何となく想像してしまった。

次の沈下橋へ向かおうと移動している時、
先ほど撮影した佐田沈下橋を遠くから眺める絶景ポイントに偶然出会ってしまった。
川とは思えないくらい流れが穏やかなので鏡となって朝の景色が四万十川に映り込み、
ずっと見ているとまたしても吸い込まれそうで、最後の清流とはまさにこのことだと思った。
屋形船乗り場だったが、朝が早く番犬に吠えられながらの撮影となった。
道路上にも休憩所があり展望出来るが、
個人的には屋形船乗り場が一番の撮影ポイントではないかと思う。





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