写真館 二千年一夜



























































































































































































































































































しまんと市民祭納涼花火大会
高知県中村市
2006年8月26日

小京都の町中村に夏の訪れを告げる市民祭。
アユのつかみどりや郷土芸能などの市民祭のフィナーレを飾る花火大会は、
音楽と花火が共演し、スターマインなど約9000発の花火が打ち上がる。



〜goodtimeの追想〜

足摺岬から渋滞することもなく快適に走り、中村市のシンボルである赤鉄橋が見えてきた。
河川敷には仕掛け用のクレーンも用意され、会場もイベントで賑わっていた。
とりあえず車を止めなければならないのだが、
事前に駐車場の場所を把握していたものの、案内板が設置されておらず、
地理がわからないので警備員に尋ねがら駐車場探し。

メイン会場でプログラムを貰い、会場まで歩いて疲れたので土手の階段に腰を下ろして休憩。
会場目の前に文字仕掛けがあり下流に向けてワイドに花火が仕掛けられている。
1番奥にあるのは8号玉の筒。
ネットの動画で見た通り今回もワイドの展開になることは間違いないみたいで、
どんな花火を見させてくれるのか今から楽しみ。
ワイドにセットされているなら正面から見たいところだが、
8号玉が近すぎて撮影するには適していない。
赤鉄橋をシルエットにしても良さそうだが、
今回は少しでも近いところから見てみたいという気持ちがあったので、橋の下流側から撮影することにした。
土手から会場を見下ろすと、河川敷に露店が並び、夏の花火大会には素晴らしい脇役が揃っていた。

メイン会場の反対側にいるため、スピーカー設備が無く情報がまったく入ってこないが、
耳を澄まして聞いてみると、何やら打ち上げ時刻が10分早まるとか!?
それならそうと早く準備をしておかなければ。
空いていた土手上も徐々に人が集まり次第に埋まっていった。
そして本当に予定より10分早い19時50分、花火打上開始。
オープニングから怒涛の一斉打ちで始まり、
ワイドな展開の中、タイミングよく8号玉が打ち上がる。
型物花火で会場が和らいだかと思いきや、再び怒涛の連打が止まらない。
後半になると音楽に乗せた打ち上がるスターマイン。
平原綾香の「jupiter」に乗せた演出は、
メロディーの強弱に合わせて打ち上がり、最後の盛り上がるところは本当に鳥肌が立った。

思えば今夏、川之江で初めてカネコという花火業者と出会い、
中村で再びカネコの花火を見ることが出来た。
なかなか四国の花火を見る機会が無ければ、
ネットにも殆ど情報が無く、まさに花火の秘境地でもあったが、
その秘境地に一歩踏み入れば、これほど未知なる感動に出会えるとは想像もせず、
近くて遠い四国を目の前に、今後は四国も遠征したいと思った夏となった。

中村市が合併して四万十市となったが、
中村市街地は再開発もされておらず、どこか昭和の匂いがする懐かしい街並み。
花火大会終了後、駐車場の近くに銭湯を見つけ、
今日一日の汗を流してスッキリさっぱり。
施設は古かったけど、350円払ってお風呂に入った時のこの上無い幸せをどれほど感じただろうか。
銭湯といえば小さい頃、冬場に水道が凍結してお湯が出なかった時に銭湯へ行った記憶がある。
どこか懐かしさを感じながら番台のおじいさんにお礼を言って銭湯を出た。
遅い晩御飯を食べた後、翌朝の沈下橋巡りに備えて、
すっかり静かになった四万十川河川敷に車を止めて一夜を過ごした。





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