写真館 二千年一夜



















































淀江町盆踊り花火大会
鳥取県淀江町
2006年8月15日

盆踊りやステージイベント、郷土芸能などが行われる。
盆踊りでは「淀江さんこ節」「淀江小唄」に合わせて住民が踊り、
フィナーレに淀江の海ならではの水中花火(仕掛け水中スターマイン)や尺玉などの花火が打ち上げられる。


〜goodtimeの追想〜
国道9号線を東へ走り19時20分、淀江町に到着。
臨時駐車場はどこかと走っているうちに静かな漁港に迷い込み、
そこが花火打上附近だったことに気付く。
外に出た瞬間、雷が上がり驚いた。
肝心の尺玉の筒も暗くて確認出来ないままとりあえず現地調査開始。
近くにいる係員の聞き取り調査により打上箇所を把握。
打上と仕掛けは別箇所から上げることが判明した。
盆踊り会場がメイン会場となっており大会本部でプログラムを貰う。
約750発と少ない花火大会ではあるが、A3用紙で作られた立派なプログラムに主催者の意気込みを感じらせられた。
風向きも考えつつ、プログラムにも記載しているように仕掛けと打上が見れるのは砂浜部分しかないので範囲が狭められた。
ちなみにこの砂浜、極端に深くなっているので海水浴は禁止されているらしい。
足を取られながらも砂浜を歩いては最適な場所を探すが、
堤防附近では何故か草が生えて足元がしっかりしているので三脚を立てらすにはちょうど良い。
盆踊り会場のステージではいろいろと催し物が披露されているが楽しむ余裕もなく、
真っ暗な海を眺めながら、ステージから流れてくる淀江音頭の音楽を楽しんだ。

メイン会場の催し物も終わると会場にいたお客が砂浜に集まりだしたが、ここはローカル。
混雑することもなく、各々好きな場所をシートで敷いてのんびり花火観覧の準備が始まる。
21時10分に始まって35分までの25分間を果たしてどう演出するのだろうか?
担当業者はOKAとまったくわからない業者だが、社長の名前が岡さんなのでOKAだということは事前調査でわかっていた。
そんなことはどうでも良くて、どんな花火を打ち上げる会社なのかは一切わからず。
山陰地区の花火はまさに未知なる世界。
その未知なる世界をまもなく体験することとなる。

21時10分、花火打上開始。
予想通り尺玉でオープニングを飾ったが、昇り無しでどこから打ち上がったのかわからず開花したときは後の祭り。
その後、単発がしばらく続き、星の引きは綺麗とは言えないものの、心地良い風が煙を流して観覧を楽しませてもらった。
時より上がるスターマイン、海上スターマイン、水中花火がここの花火の見せ所であり会場も沸いた。
少ない玉数なので怒涛のフィナーレは無く、最後の尺玉が打ち止めとなった。
2発上がる尺玉を目当てにやってきたが、結局2発とも昇りが付かなかったので撮影は微妙な結果となってしまったが、
終わった後の観覧客の反応からして、小さい花火大会を満喫したようで、
がいなの花火(米子市で行われる大きな花火大会)よりも淀江の方が良いという人も中にはいた。
それだけ地元の花火を毎年楽しみにしている人たちがいるということである。
決して派手に打ち上がることもなければ名の知られていない小さな花火大会ではあるが、
見る価値のある花火かどうかは、実際に現地に来てから勝手に心の中で判断すればよいことであり、
他所者が判定する資格はどこにも無い。
地元の人達のために花火を打ち上げてくれるスタッフや主催者、協賛者と花火業者に感謝しつつ、
自分のHPで今宵の花火をアップ出来ることで恩返し出来ればと思う。
機材を片付けている時にライトを当ててくれたスタッフにお礼を言って会場を後にする。
何気ないスタッフの心遣いもまた小さな花火大会の良さだと改めて思った。





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