写真館 二千年一夜














































三原やっさ祭り花火大会
広島県三原市
2006年8月13日

やっさ踊りは、三原城築城完成を祝って老若男女を問わず、三味線、太鼓、笛などを打ちならし、
祝酒に酔って思い思いの歌を口ずさみながら踊り出たのがはじまりと言われ、
それ以来、大衆のなかに祝ごとは"やっさ"に始まり"やっさ"に終わる習わしになったと伝えられている。
伝統あるやっさ祭りのイベントの一環で打ち上げ、仕掛けなど約3000発の花火が沼田川の空を彩る。


〜goodtimeの追想〜

この日は母親の実家である瀬戸田に帰省しており、
瀬戸田港より三原へ向かうが、
しまなみ海道が開通して以来、実に何十年ぶりの瀬戸田港の利用となった。
以前は売店もあり、人の出入りも多く賑わっていた瀬戸田港だったが、
今となっては売店も無くなり切符売場も発券機へと変わり何とも寂しい港の光景になっていた。

眩しい西日を浴びながら17時35分に三原へ到着。
道路が濡れていたのと傘を持った人がいたので、先ほどまで夕立が降っていたのかもしれないが、
そのお蔭で思ったより暑くない。
尾道市の隣町、三原市ということで特に珍しくも無ければ見慣れた景色なので、
場所を確保した後は特に動くこともせず、明日の宮島のためにも体力温存も兼ねて、
沼田川を見ながらのんびり夕涼みして過ごした。

20時00分、花火が打ちあがる。
オープニングから尺玉が打ち上がり、今後の展開に期待したが、
そこから30分間はシャッターチャンスと呼べる瞬間が無かった。
後半になってから徐々に太洋花火の実力が発揮され、
紅一色を使ったスターマインは沼田川を真っ赤に染めて美しかった。
しかし土浦や八代で見る美しいスターマインを期待していたが、
競技大会で打ち上がる花火は特別なもので、そう簡単に見れるものではないと改めて思った。
過度な期待をしてしまったが、広島県内で鹿児島の業者の花火が見れただけでも貴重であり、
先日の本郷町の花火も含めて良い体験をさせてもらった。
それでも僅か数分でも良いから競技大会のような美しい花火を見せてほしかった。
三原駅前では、やっさ祭りも既に撤去作業に追われており、
三原の熱い夏が今年も終わろうとしていた。





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