写真館 二千年一夜




世羅台地の防蛾灯
広島県世羅町
2006年8月13日





果樹栽培で有名な世羅台地では、毎年夏になると果樹農園に無数の黄色い輝きが灯もる。
これは、果樹に寄る害虫を防ぐ防蛾灯の光で、約1600本の防蛾灯は夏の風物詩になっている。


〜goodtimeの追想〜

夏休み2日目。
先日、新聞の記事で見かけた世羅梨農園の防蛾灯の撮影に出掛ける。
世羅の防蛾灯といえば、カメラマンの間ではすっかり夏の風物詩となっており、
夕方から夜に掛けて撮影する人も少なからずいると思うが、
新聞の写真は、霧がかかる早朝。
この写真を見た瞬間、目からウロコだった。
この光景をぜひとも撮影したいために急遽、9月撮影予定だったのを盆休み期間に行うことにした。
実は、昨日の朝、世羅へ向かったものの2時間寝過ごし現地に着いたのは6時。
すっかり空も明るくなり、もちろん防蛾灯も消えていた。
今日は気合を入れて3時30分に家を出発。
4時20分に現地到着。
まだ空は暗くて防蛾灯もあちこちで点灯され、まさに真夏のクリスマスツリー。
思えば、この光景を初めて見た時は、一体ここで何が行われているのだ!?と驚いたものだ。
世羅なし農園を高いところから見下ろせばどれほど綺麗なことだろう、と思うが、
残念ながらそういった場所は無い。
唯一、見下ろせる場所といえば、高くはないが農道にかかっている橋の上から。
ただ、この橋は私有地を通ることとなるので事前に許可が必要となる。

今朝の天気は、残念ながら曇りがちで綺麗な朝焼けは見れなかった。
22度まで気温が落ちたのにも関わらず、霧はあまり発生せず。
農道に車が走ってくるのを見計らってシャッターを切る。
一直線道路なので凄い勢いで車が走り抜けた。
噂によると100キロ以上で走る車も少なくないとか・・・
2枚ほどシャッターを切った後、再び車待ちしていると、突然、防蛾灯が消えた!
5時10分、消灯・・・思ったより早かった。





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