写真館 二千年一夜




































































































































阿伏兎祭花火大会
広島県沼隈町
2006年8月9日

阿伏兎祭は阿伏兎観音の四萬八千日大祭として、その日にお参りすれば4万8千日お参りしたと同じおかげがあると伝えられ毎年8月9日に行われている。
今年一年の災厄を祓う阿伏兎祭に合わせて約1000発の花火が阿伏兎の瀬戸から打ち上がる。
花火の打ち上げ前には灯籠流しも行われ、夜の水面に映る花火と灯篭が幻想的な空間を造りだします。


〜goodtimeの追想〜

今日も暑い1日が終わり、連日の疲れで予定していなかったが、
19時00分、気付いたら阿伏兎の瀬戸にいた。
まったく下準備していなかったので、本当に今日は花火が上がるのか現地に着くまで心配していたが、
海上には台船が用意されていたので一安心。
この炎天下の台船の上での準備は灼熱地獄だったに違いない。
そう思うと、花火の質に拘る必要がどこにあるのだろうか?とふと思ってしまった。
たとえ内容が悪くても毎年楽しみにしている人達のために上げている花火業者に敬意を払いたい。

暑かった1日も夕方には涼しい風が吹き抜ける。
19時30分、台船から無数の雷が打ち上がる。
これは灯篭流しの始まる合図で、一隻の船から灯篭を流し一列に沖へと流れていった。
2年前は、花火が打ち上がる頃には灯篭流しが終わって灯篭と花火が一緒に撮れなかったので、
今回は前露光して事前に灯篭を写し込む作戦。
空がまだ真っ暗ではないので軽く5分ほどシャッターを開けてみたが、果たして結果はいかに・・・

20時00分、花火が打ち上がる。
初っ端から8号玉の打上は想定外で前露光しているだけにこれは悔しい。
花火の内容は特に期待していなかったが、
思ったよりも良い玉が上がり、海も穏やかで海面に反射する花火もまた美しい。
今回は灯籠流しを前景に入れるため阿伏兎観音付近から狙ったため、
少し距離があって花火の迫力は物足りないものがあったが、
灯籠流しをまじかで見れるのは県内でも貴重な体験であり、
花火と灯籠との被写体は撮影していて楽しかった。

たった1300発の無名な花火大会。
同市で開催される13000発の花火大会に比べればスケールは違うかもしれないが、
主催者からしてみれば大玉の上がるこっち(阿伏兎)の花火の方が断然綺麗だ!
と言っていたのが満更嘘ではないかもしれない。





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