写真館 二千年一夜





































































































































みよし市民納涼花火大会
広島県三次市
2006年7月28日

厳島神社管弦祭で1発だけ上げられていたのが由来とされており、
現在は毎年決まるテーマに沿って打ち上がる花火大会。
三次市のイメージキャラクターの型物花火やパステルカラーの花火、
各地域の名所や特産物を花火で表現するなど多彩な演出が空を彩る。


〜goodtimeの追想〜

三次の花火といえば、すっかり広島の花火大会として定着し、
この度は何と1万8千発もの花火を打ち上げというのだから大幅なスケールアップに驚きだった。
しかし三次の花火は過去2度見ているので、たとえ1万8千発打ち上げようが大して魅力は感じなかったのだが、
「メッセージ花火は新潟、長野など名工が作った玉を打ち上げ」
と書かれた記事を目にして、観光協会に問い合わせてみると、
今年の担当業者は国友鉄砲というではないか。
ましてや1万8千発の国友による演出となれば、
広島にいながら淀川のような感動が再現出来るのでは?という予感が脳裏を過った。

雑誌やラジオでは「山奥で上がる穴場的存在の花火大会」とよく聞くが、
大勢人が集まるのでまったく穴場的花火大会ではない。
たしかに山間部なので高い建物が無い分、どこからでも見れることは見れるが、
終了時刻が遅いのと、会場周辺が市街地ということもあり、
帰りの大渋滞でえらい目にあったことが鮮明に残る。
仕事を定時に終えて19時00分、親水公園の臨時駐車場に止める。
広い河川敷だけにこの時間でも止めることが出来たが、
それだけに帰りは一苦労なのである。

現場を見るとやはりワイドにセットされていたが、8号玉は北面に数本置いてあるだけ。
巴橋付近は人もあまりいないので前景に撮ろうという構図もあったが、
この筒の位置からでは距離的にも少々厳しいかもしれない。
風向きを考えて江の川を渡り、国道54号線沿いの川岸へ移動。
ここからだとほぼ正面でもあり、背景にたくさん並んである露店、ライトアップした巴橋も見える。
ただ、あまりにも距離が近すぎるのが難点だったが、
暑さと疲れと時間の関係でこれ以上の移動は無理と判断し、急いで機材をセットした。
国友鉄砲の怒涛の開幕花火に期待し、カウントダウンと共に花火が打ち上がる。
プログラムの内容によると、4部構成に分かれて、
早打ちとスターマイン各4本で1部セットとなっている。
時折、国友の現場で見る分包千輪やパステルカラーの花火を見かけるが、
どちらかというと広島県内で見かける形の悪い花火玉が多かったように感じられ、
ただでさえ長いのに余計長く感じた2時間の花火大会が消化されていった。

あまりの不完全燃焼で帰りに本部に聞いてみると、
どうやら国友以外に応援業者が入っているとか。
それを知って余計疲れが増してきた。
22時50分、駐車場に戻ってもまだ渋滞は続く。
普通23時ともなればすっかり混雑は解消されるものだが、
終了時間が遅いため23時になっても大混雑のままなのだ。
やはり22時までの花火大会は長すぎるし、他方から来た人にとっても家路に向かうのが大変だろう。
23時を過ぎた頃に駐車場を出て、遅い食事を済ませて翌朝の撮影に備えて布野の道の駅で就寝。
沿岸部に住んでいるものにとって、気温21度はとても快適な真夏の夜だった。





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