大井谷の棚田
島根県柿木村
2006年7月23日
大井谷地区は、古文書「吉賀記」によると今から600年の昔、まだ戦国の頃開拓されています。 棚田は、古くは室町時代から藩政時代に築かれたもので、 江戸後期には約1000枚以上が耕作されていたと伝われており、収穫される棚田米は江戸時代、津和野藩主に献上された歴史がある。 約600年間幾度の積み直しや補修を経て現在の630枚の石積みの田んぼが耕作されており、 無造作に積み上げ形成された岩垣の雄大な風景は、日本の棚田百選に認定されている。 現在もその面影があり谷あいや山すそ沿いに針葉樹等に覆われた田んぼが残り、 農作業を体験できる棚田オーナー制度、景観保全の資金援助に新米提供で応えるトラスト制度、 収穫に感謝する棚田まつりの継続開催に力を尽くしている。 〜goodtimeの追想〜 本郷町で花火撮影後、大井谷の棚田へ向かう。 途中、雨が降り出して朝1番の幻想的な光景は無理だと判断したため吉和PAで仮眠を取った。 7時に起きて六日市ICを降りて北へ走り柿木村に入り、。 7時30分、大井谷の棚田に到着した頃には雨が止んだ。 日差しはもちろん当たって無いが霧がうっすらかかって少し幻想的な光景が広がっており、 2ヶ月前に訪れたばかりでも雰囲気はすっかり変わってすっかり緑の絨毯が敷かれていた。 前回来た時の構図がお気に入りだったので、同じ場所で狙うことにした。 日差しが当たらないので軽く撮って津和野へ行こうと思っていたら、霧が徐々に大井谷に流れ込んできた。 雨上がりならでの自然からのプレゼントに思わず嬉しくなってシャッターを切る 山々が霧にかかって水墨画のようだ。 この一瞬のタイミングを逃してしまえば霧に包まれて真っ白な世界へ早代わり。 これだから自然相手の撮影は面白い。 |