写真館 二千年一夜










































































































































































































































































かわのえ夏祭り花火大会
愛媛県川之江町
2006年7月15日

「お伊勢まつり」に打ち上げられていた花火を起源とする川之江町の花火大会。
県内では早い時期に開催される大会で、川之江港からスターマインや尺玉など約3000発の花火が打ち上がる。


〜goodtimeの追想〜

魔戸の滝の撮影を済ませて17時頃に川之江に戻ってきた。
王子製紙の工場を抜けて、駐車場はどこかと適当に車を走らせ川之江城附近にある野球場の駐車場に車を止めた。
けっこう駐車場が埋まっていると思ったら、野球場の利用客のようで花火客はまだ来ていない様子。
初めての会場なのでとりあえず車を止めて現地調査開始。
露店がチラホラ並んでいるが場所取りをしている人は暑さのせいか誰もいなかった。
打ち上げ場所は台船からではなく、防波堤からで広範囲にセットされており、お目当ての尺玉の筒の位置も確認。
広範囲にセットされているのならぜひ正面から観覧したい。
プログラムは残念ながら無かったが、担当業者は「カネコ」と教えてもらった。
「カネコ」と聞いて、埼玉県の金子花火かと思ったら、愛媛県にある「カネコ」とのこと。
毎年、カネコとフジカの2社がプレゼンをして業者を決めるらしい。

とりあえず場所取りにあせることは無いが三脚を置いて確保。
時間があるので、先ほど本部で教えて貰った観覧場所の調査に向かう。
駐車場が満車になったのは19時くらいだっただろうか。
そのうち徐々に人は埋まっていくが花火大会らしい混雑はしなかったのは、
観覧場所が広範囲に分かれているせいかもしれない。
メイン会場なのに、こんなにのんびりした所は今まであっただろうか。
打ち上がる花火がつまらないのか、それとも四国の花火文化は無いに等しいのか、
ネットで検索しても殆ど情報は無く、まさに花火の秘境地なのであった。

20時を過ぎて花火が打ち上がる。
まったくの無名のローカルな花火大会だが、
尺玉が上がるので心のどこかで少し期待していた。
その期待は裏切らない素晴らしい内容の花火が繰り広げられるとは思いもよらず夢中でシャッターを切ることとなった。
2箇所、3箇所からの早打ち。
美しい割物や創造花火、惜しげも無く開花する千輪。
時より上がる尺玉に驚かされるが、開花して美しさにさらに驚かされる。
打ち上げ方も上手くて、見ていて飽きさせない工夫がなされている。
そして最後は、怒涛の冠菊の連打で幕を閉じた。
混雑も無く、駐車場、トイレ、露店も近くにあり、なりよりも打ち上がる花火はとても美しい。
これを体験してしまうと、混雑のする有名花火大会に行くのが億劫になってしまいそう。
帰宅時のラッシュはもちろんあったが40分もしないうちに解消していた。
浜風が吹く中、しばらく花火の美しさの余韻に浸りながら、素晴らしい花火大会に出会えたことに嬉しく思った。
四国の花火大会、秘境だけあって奥が深くそして面白い。






写真館 二千年一夜