室谷の棚田
島根県三隅町
2006年6月4日
室谷地区は島根県西部最大級の霊峰である大麻山の中腹にあり、日本海を眼下に約1000枚の棚田が連なる。 起源は平安時代から室町時代に溯るといわれるが、一説にはさらに古いという説もある。 鉄穴流しの跡を水田にしたと言われ、最盛期には4000枚を超える棚田が耕作されていた。 〜goodtimeの追想〜 棚田撮影は極力早朝に現地に着きたかったが、 最近どうも早く起きれなくて今日も遅めの出発となった。 6時30分、浜田に到着。 予報は晴れ後曇だったが、出迎えてくれたのは青空でも無ければまぶしい太陽の日差しでもなく、どんよりとした曇空だった。 山間部は霧がかかっているようだが、雲海になっているかも?という淡い期待を抱きながら室谷地区を目指す。 国道9号線を西に走り県道303号線を左に曲がりしばらく山道を走ると最初の案内地図がある。 棚田見学コースの案内板があるのでその通りに行けば良かったが、 何故か違うルートを走り狭い道を再び走ることとなる。 そして、今度は詳細な案内地図に出会うその場所が室谷地区だった。 7時00分、辺りが霧で何にも見えない。 晴れていれば三隅電力発電所や青い海が見えるはずなのだが・・・ 霧の中、ウロウロしたところで調査にもならず、 早朝から3時間も運転して疲れたのでしばし仮眠を取ることにした。 8時50分、 外を見ると日差しが射して濃霧もすっかり晴れて辛うじて電力所が見える。 室谷の棚田は、かなりの広範囲で枚数4000枚と棚田百選の中でもっとも多いらしいが、 広い分だけ民家も多く、あちこちに電線が走るので撮影するにはあまり面白くない。 上から見下ろす構図は、民家や電線が多くそれなりの工夫が必要。 たまたま草刈をしていたおじさんがいたので、アクセントに撮影させてもらった。 本来なら歩いて探索したい所だが、あまりに範囲が広いのと坂道を歩くだけの体力が無いので、 車で中腹まで移動してシャッターを切ったが、時間をかけてじっくり散策すれば良い構図が見つかるかもしれないので、 機会があれば条件の良いタイミングにまた訪れてみたい。 |