写真館 二千年一夜




























































































塩原の大山供養花田植え
広島県東城町
2006年5月28日

塩原の大山供養田植は、太鼓や歌でにぎやかに囃しながら共同で行う田植である。
田植とあわせて、牛馬守護の大山信仰を背景に牛馬供養も行うので大山供養田植と呼んでおり、
牛馬供養の大山信仰の特別な田植である。
不慮の死にあった牛馬の霊を供養し、現在飼育している牛馬の安全と五穀豊穣・家内安全を祈念する大規模な祭りであり、
田植踊り・供養行事・しろかき・太鼓田植・お札納めの5行事で構成されている。。


〜goodtimeの追想〜

4年に1度行われる花田植えの情報を知り東城町へ向かう。
ローカルな花田植えだと思い11時頃現地に着くと既に駐車場は満車。
かなり遠くまで車を誘導されてしまった。

本部でプログラムを貰い、大体の予定を把握。
プログラムには、詳細な供養田植えの説明が記載されており奥が深いことがわかった。
今まで見てきた花田植えとは若干形式が違うようで、供養田植えということで僧侶らしき人も見かけた。
どこからとなく牛の鳴き声が聞えて、 近づいてみると20頭くらいはいるらしい。
かの有名な壬生の花田植えより多く、さすが国指定重要無形民俗文化財に指定されているだけある。
雲が広がるよどんだ空から雨が降り出しシャッタースピードが上がらず、
標準レンズで雰囲気のある構図に切り替えてロケハンを行った。

12時30分から田植え踊りが始まり、供養行事へつ続く。
田んぼに入る前から牛はモーモー泣き暴れているのは、
今日の日のために練習をしてきている牛達なので嫌がっているのだ。
13時30分、代掻きのため飾られた牛が次々と入田。
暴れ牛だけにこの光景はいつ見ても面白くて迫力がある。
プログラムによると田を歩く順路が決まっているらしく、ただ単に適当に歩いているのではないのだ。
田慣れしてない牛と手綱慣れしていない牛主も悪戦苦闘。
シャッタースピードが出ないので、この光景を撮れないのは残念だ。
代掻きが終わると田植えの準備完了となる。
太鼓のリズムと田植え歌に合わせて早乙女が田植えを行い、
代掻きした後の田に映る早乙女の姿がまた絵になり撮影していて面白い。
幸い小雨で降ったり止んだりの繰り返しの中、私も悪戦苦闘でシャッターを切っていった。
こうして4年に1度の供養田植えは無事終わった。





写真館 二千年一夜