写真館 二千年一夜

























































つづらの棚田
福岡県浮羽町
2006年5月20日










































2006年5月21日

浮羽町の葛籠(つづら)地区には、面積7ha、約300枚程の棚田があります。
山の石を使い、丁寧に積み重ねられた石組みは約400年前のものです。
日当たりの良いところを農地にしている米作りを優先させたこの地域の家並みは、
周りの山林の緑、森から湧き出る清水、青い空とマッチして、美しい農村景観を創り出しています。
棚田での米作りは、畦の管理や草刈りなど重労働ですが、 農家の棚田を守り続けてきた誇りと誰にも負けない自慢の米作りが支えとなって、
現在5軒の農家により維持保全されています。
山間の農家が離農し、年々減る「棚田」を維持するために、1996年から毎年9月にイベント「彼岸花めぐり」を開催している。
平成11年「つづら棚田」は農水省の日本棚田百選に選ばれています。
〜うきは市HP参照〜



〜goodtimeの追想〜

玖珠町から日田を抜けて浮羽を目指す。
合所ダムに沿って県道106号線を南に走り、途中から狭い道をさらに山奥へと入っていくと徐々に棚田が開けてきた。
15時30分、つづらの棚田に到着。
展望台、駐車場、仮設トイレ完備。
ここの棚田は、積極的に棚田オーナー制度を設けており、
秋の彼岸花が咲く頃には多くの観光客やカメラマンが訪れるのでトイレや駐車場といった設備が綺麗に完備されていた。
ここも水が張ってないだろうから調査のみだろうと思っていたが、
何故か殆どの田んぼに水が張られ田植えが終わっている状態に驚いた。
地元の人に聞いてみると、どうやら今日は棚田オーナーの田植えがあったらしいが、
同じ九州でも場所によって田植えの時期がこうも違うとは、いやはや写真家泣かせだ。

太陽が傾き日差しが棚田に立体感が生まれ、撮影するには良い時間帯となり、
立派な石垣で形成されたつづら地区の棚田は見ていて飽きないほど立派だ。
つづらへ来る途中にもたくさんの石垣で造られた棚田があり、
地図が無ければ、ここが棚田百選?と思ったかもしれない。
太陽が裏山に近づくと日差しも当たらなくなるので撮影終了。
時間があったので、期待せずにちょっと足を延ばして寄ってみたが、
良いタイミングで棚田に出会えたのは旅の嬉しい誤算だった。


〜5月21日〜
原鶴で花火撮影を終えた翌朝、再び寄ってみた。
5時くらいになると空も徐々に明るくなるが期待していた雲海は発生していない。
想像していた絵にならなかったのも誤算だったが、太陽が雲に隠れてなかなか日が当たらないのも誤算。
昨日、時間があまり無かったので今日は歩いて探索。
近くで見ると本当に立派な棚田で1m以上ある石垣に、あたかもここは城跡か?と錯覚してしまう。
ここの棚田は見ていて飽きなくて1度撮った場所でも、もう1度シャッターを押してしまいそうな気になってしまいそうだ。

その後、星野村の棚田に行ってみたが、まだ代掻きすら始まっておらず、
隣町なのに工程は1か月ほど遅いようだった。




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