写真館 二千年一夜

















































































































































































東後畑の棚田
山口県油谷町
2006年5月14日


棚田は山間部にあることが多いが、東後畑の棚田は半島部分の丘陵地が海岸近くまで迫っているため、
眼下に日本海を望むことができる。
夕日が沈む日本海にイカ釣り漁船の漁火が無数に輝く風景は、見るものを圧倒する美しさで日本の棚田百選にも選ばれている。


〜goodtimeの追想〜

柿木村から益田市に移動して中垣内の棚田に到着。
水はまだ張られておらず、時間があればじっくり見学しようと思ったが、時間の都合上パス。
三隅町にも棚田百選があるが、こちらも時間の都合上パスして油谷へと向かった。
県道から案内板通りに走っていくと美しい日本海が広がる美しい景色が見えてきた。
15時30分、棚田に到着。
まず驚いたのは、前回来た時よりも雰囲気が様変わりしており、展望台、トイレ30台ほど止められる駐車場も完備。
前回来た時は、まったくカメラマンを受けつけないような雰囲気があったが、
すっかり観光名所になっており、これはカメラマン対策なのかどうかはわからないが、撮影側としてはありがたい。
時間帯的にまだ早いと思っていたが、既に20本ほど三脚が立っているので、空いてるスペースに三脚を置く。
若干、霞がかかっているが綺麗な青空が広がっているのでシャッターを切る。
待ち時間のカメラマン同士の会話は、参考になる情報が飛び交うので聞き耳を立てるのも面白く、
地元カメラマンによるアドバイスなどで盛り上がっていた。

本命は漁火だが、太陽が沈むにつれて刻々と姿を変えていく棚田についついシャッターを切ってしまい、
太陽の演出が舞台を変化されるから風景写真は面白い。
17時を過ぎて太陽が夕日と呼ばれる時間帯になると、水が張られた棚田もキラキラと輝きだし、
いよいよハイライトへと近づいていく。
周りの人によると、そろそろイカ釣り漁船が沖へと出航するらしいが、何故か今日はまったく出港していなくて、
多くのカメラマンに不安が過った。
漁船が出る条件の詳細はわからないが、気象条件が大きく関わっているとか。
19時になり、太陽も夕日となり空も徐々に赤く染まっていく。
そして、そろそろ漁り火が灯る時間帯だが、残念ながら今日は見える範囲だけ数えても3隻しか出ていなかった。
土曜日以外は、見れると思っていたのが大きな間違いだった。
何故出なかったのか?何か理由でもあるのか?
大漁の条件とは!?
ここで最高の一枚を撮るには必要最低限の宿題だ。
5月といえども夕暮れ時の日本海沿いは寒いので19時30分に撤収。
お隣山口県といえど家までの道のりは遥かに遠く、
美祢ICまで1時間、そこから3時間の家路が待っていた。

※漁り火が出る条件

・日曜日は、市場が休みのため土曜日の夜は出港しない。(実際に、昨日もまったく出ていなかったらしい)
・闇夜の方が条件的には良いので満月の夜は出港しない。(この日は満月だった)
・イカ釣り漁は、5月下旬から7月にかけて。(今年は寒いので6月になってからだろうか?)






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