写真館 二千年一夜

















































































































































































































































































大山
鳥取絵江府町
2006年2月25日





大山は、鳥取県のおもに大山町にある標高1,729mの火山。
鳥取県西部の旧国名・伯耆国の名称を冠して伯耆大山とも呼ばれる。
西の方角からみた山容が富士山に似ていることから伯耆富士の名も持つ一方、
北・南壁を見ると溶岩ドームが崩れた荒々しいアルペン的景観により違う山に見える。
一帯は大山隠岐国立公園に指定され、8合目以上には国の特別天然記念物ダイセンキャラボクの日本一の群生地、
中腹には西日本一のブナの原生林があり、
新緑・紅葉の季節には、崩落した岩壁とのコントラストが素晴らしい景観を生み出している。


〜goodtimeの追想〜

特急出雲号撮影後、特に予定していなかったが、
個人的に好きな御机地区から冬景色らしい写真が撮れるかもと思い、大山方面に行ってみることにした。
大山麓の積雪状況把握していなかったが、とりあえず行けるところまで行ってみる。
麓に近づけば近づくほど残雪があり、奥大山スキー場から鍵掛峠に続く道は残念ながら通行止め。
引き返そうかと思った瞬間、1m以上あるであろう雪の積もった道路からカメラマンが歩いてきた。
しかも大した装備も無く、足元もスニーカーとまるで気軽に雪山を楽しめるような格好。
「ひょっとして鍵掛峠まで行ってきたのですか?」と尋ねると、
片道40分くらいで行けることを教えてくれた。
確かに通行止めではあるが進入禁止ではないので、ここから先は自己責任で通行可能なのだろうか。
よく見ると無数の足跡があり、出入り自由のようだ。
廻りは今まで見たブナの森林とは丸っきり違う裸の姿の木々たち。
しかし、何故か根っこの周りだけは雪が解けていたのはしっかり生きている証拠でもある。
そんな景色を見ながら鍵掛峠を目指した。

12時に出発してから40分、何とか無事に鍵掛峠に到着した。
真冬の鍵掛峠から見る大山。
それはまるで息を潜めてじっと春を待っているかのような姿で、
今まで見てきた姿とはまったく違う雰囲気だった。
生憎の曇り空が広がり、空が青ければ文句無いが、せっかく苦労してここまで来たなら最高の姿を見たいと欲が出てしまう。
今日は、雪も少し解けて白と黒の世界だったが、
大雪が降った次の日の晴れた日、まさに白と青の世界を見てみたい。

軽く1本撮り終え、一の沢、二の沢に行きたかったが雪崩が恐いので引き返すことにした。
行きは40分かかったが帰りは下り坂なので20分程度で戻ることが出来た。
帰る途中、カンジキを履いて一生懸命歩いているカメラマンと遭遇。
私の軽装を見て、カンジキを外していた(笑)





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