写真館 二千年一夜

























































































































天寧寺三重塔
広島県尾道市
2005年12月18日





天寧寺は、足利義詮が貞治6年(1367年)に建立。
代々の足利氏の庇護を受け、東西3町という規模を誇る大寺院であったが、
天和2年(1682年)に落雷によって全山が焼失してしまった。
元禄年間に再興されたものの往時の規模を回復するには至らなかった。
塔婆(海雲塔)は、嘉慶2年(1388年)に建立され、全山が焼失する中で唯一被害を免れたが、
上層部の痛みが激しく元禄5年(1692年)、五重の上二重が撤去され三重塔に改修された。



〜goodtimeの追想〜

尾道に雪が降ることは年に1度あるか無いか。
ましてや休みの日に雪が積もるなんてかなりの確立である。
去年の12月31日の朝、起きて外を見ると辺り一面雪景色だったことにショックを受けたことがあった。
こんなチャンスに何を呑気に寝ていたのかと。
逃した魚は大きかったがチャンスは巡り巡ってくるものであり、
そのチャンスはやってきた。
天気予報は雪マーク。
しかし夜空を見上げると星空が広がり、本当に雪が降るのか半信半疑だったが、
22時頃になると一瞬にして雪景色に変わっていった。
翌朝は日曜日。
これで大晦日のリベンジを果たす事となった。

5時30分、雪は止んでいるがそれなりに積もっている様子。
車だと凍結が怖いので電車移動で尾道に到着。
まずは天寧寺へ向かう。
雪景色とは関係無いが、前々から夜明け前の天寧寺三重塔を撮ってみたかった。
駅から15分ほど歩いて現地に到着。
空が晴れ渡っていると明るくなるのも早いが、今日は一段を空が早く明るくなっていた。
何とか間に合って安心するのもつかの間。
急いで機材をセットして撮影体勢に入る。
太陽が出る前に、天寧寺がシルエットになるように撮影。
ただ、夜間ずっとライトアップしているので照明がどのように映るかが心配。
その照明も6時20分くらいに消灯した。
雲海撮影だと太陽が出た後もシャッターチャンスは続くが、早々と機材を片付けて太陽が昇る前に次の撮影地に向かった。





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