写真館 二千年一夜



























































































































備中松山城の雲海
岡山県高梁市
2005年11月23日







標高430mの臥牛山頂上付近に建つ天守は、
国の重要文化財で現存天守を持つ山城としては最も高い所にある。
高梁市は高梁川という一級河川が横切る番地という地形上、
冬11月〜2月頃には各所で幻想的な雲海が発生します。



〜goodtimeの追想〜

雲海に浮かぶ備中松山城を撮りたいと随分前から思っていたが情報不充分で行く機会を失っていた。
1週間前、津山に行った時に貰った岡山県のパンフの中にその写真が掲載されており、
再び写欲が沸きネットで調べてもイマイチわからなかったので観光協会に問い合わせて情報を見つけ、
ようやく撮影にこぎつけた。
正直、高梁市で雲海が見れるとは思っていなくて、
ましてやそんなに標高が高くないのに雲海が見れるのだろうか?と半信半疑だった。
山と山との間を高梁川が流れ、雲海が発生しやすいポイントではあるが、
霧が発生してもすっぽり包みこまれそうな気がしてならない。
484号線から右折する道を慎重に探すが暗くてイマイチわからない。
観光協会によると、これと言った案内板は無いそうなので頼りになるのは、
楢井ダム手前の広い道路を右折することだけだった。
とりあえず楢井ダムまで来てUターンして広そうな道を探す。
そして地図とそっくりな道を見つけて山へと上る。
この先行止まり、となっている市道なので間違い無い。
しばらく進むと車が4台ほど止める場所があり、
左手には、「サルに注意!」という看板があるのでゆっくり走っていると確かにあった。
5時30分、何とか現地に到着。
まだ暗いが半月が闇夜を照らしライトが無くても夜道がわかるほど。
駐車場から遊歩道を300mほどと言っていたが100m足らずで展望台へ到着。
撮影場所の関係上、太陽は望めないので個人的には面白くない場所。
狙いは、太陽が昇った瞬間、備中松山城に日が当たった瞬間がシャッターチャンスとなる。
明るくなって気付いたが、お城の後ろにテレビ関係のアンテナか反射板なのか怪しげな構造物を発見。
ネットやパンフで見たときはまったく気付かなかったのは霧で隠れていたからだった。
今日は、霧が上昇していないので反射板が丸だしとなっていた。
時間が経って霧が上昇することに期待する。

6時50分、太陽が昇りお城に日が当たり出す。
なかなかの幻想的な風景でまさに天空の城である。
太陽が昇って寒さも厳しくなるかと思ったが、そんなに冷え込むことも無く、
霧は少し上昇と下降を繰り返すばかり。
太陽が昇った30分後には、城を包みこむほど上昇すると言っていたが・・・
結局、反射板は霧に包まれることはなかった。

せっかくなので、行止まりまで車を進めてみると行き止まった先は、お城まで続く遊歩道となっていた。
市街地から歩くコースと、山まで車で上って遊歩道を歩くコースとがあるが、
山コースは基本的に告知されていないので、展望台の存在に気付く人もいないかもしれない。
しばらく遊歩道を歩くと、山から山へと渡る立派なつり橋がある。
ちょっとゾクっとさせられるが、吊り橋からの眺めは良くてまさに雲海を眺める橋。
しかし、橋を渡ると伐林作業中のため通行禁止となっていた。
せっかく、お城から雲海を眺めたかったのに残念。



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