写真館 二千年一夜












































林道星山線
岡山県勝山町
2005年11月20日







神庭の滝手前から標高1030mの星山の登山口まで続く林道星山線。
途中、神庭の滝を見下ろすことが出来る。


〜goodtimeの追想〜

7時30分、醍醐桜に別れを告げて勝山町にある神庭の滝へ行き先を決めた。
ここの滝も何度も撮影しているが、前々から足を踏み入れたい場所があった。
8時10分、現地に到着。
着いた場所は、神庭の滝1歩手前の県道と林道星山線の分岐点。
林道を進もうかと思ったが、あまりにも狭い道なので広い分岐点に車を止めてここから先は歩き。
地図で見ると片道1.5キロほどの距離かな。
実は、林道星山線から神庭の滝を上から眺められるのである。
これは一般的に知られておらず、道が狭く険しいので訪れる人はいない。

霧が晴れていないので白く包まれた道を前へ進むと、何やらゴソゴソと気配を感じる。
サルだ!
野生のサルがたくさんいる。
神庭の滝といえば、野生したサルをまじかで見れることで有名だが、
日中は、遊歩道で日向ぼっこしているサルも朝と夜は山で生活している。
そのサルがまさかこの林道沿いの山にいたとは思わなかった。
遊歩道で見るサルは恐くないが、ここで見るとちょっと恐い。
道端でどんぐりを食べている者もいれば、木にぶら下がって遊んでいる者も、なかには、こちらをずっと見ている者もいる。
まさにここはサルの惑星であり、どう考えても人間が立ち入れる雰囲気ではなかったが前に進まなければいけない。
人間慣れしているので近づいても恐れることは無いが、
攻撃命令でも出ればサルといえど30匹以上もいれば勝ち目は無いかもしれない。
そんなサル達が一斉に動き出した。
まさかボスザルから侵入者に対する攻撃命令!?
じゃなくて、神庭の滝管理人のおじさんが遠吠えしていたのだった。
あの合図が朝ご飯を知らせ、一斉に山から下りていくサルたち。
そういや、以前その光景を見たことある。
一匹もいなかった公園におじさんが遠吠えした途端、どこからとなくサルが現われた。
それにしても、おじさんの遠吠えはよく響き、かなり離れているはずなのによく聞える。
サルの惑星だった世界もこれで一安心。
神庭の滝が目的で林道を歩いていたが、
所々素晴らしく色付いている木々があり、あまりに美しいので足を止めてシャッターを切る。
神庭の滝に到着した時は、霧も晴れて眺めの良い景色が広がる。
下からみる滝も素晴らしいが上から見るのもまた素晴らしい。
ちょっと木々が邪魔して視界が悪いが、念願だった場所から眺められることが出来た。
車が1台ほど止めるスペースがあるので来れないこともないが、
かなり危険が伴うことと、あとはやはり歩いて綺麗な紅葉を探索したい。
車では常に緊張感で外を眺める余裕は無かっただろう。
時間を掛けて歩くことも時には大切なのである。
10時10分、無事車まで帰還。
神庭の滝付近が紅葉スポットとして知られているが、林道星山線は隠れた紅葉スポットだった。







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