写真館 二千年一夜









































































































































































































































































































































































































ヒゴダイ公園のコスモス
熊本県産山村
2005年10月15日
     10月16日






春はハルリンドウ、夏はヒゴタイ、秋はコスモスなど、春から秋にかけて四季折々の花が咲きほころびます。
また公園には、湿生植物園や野の花博物館もあり、高原の花について学ぶ事が出来ます。


〜goodtimeの追想〜

〜10月15日〜

南小国のコスモス園の撮影で不発に終わりヒゴダイ公園を目指す。
6時50分、2年ぶりにヒゴダイ公園に到着。
思えば2年前、何も知らずにヒゴダイ公園に来てコスモス畑の存在を知り、
いつか青空の下で辺り一面に広がるコスモスと阿蘇五岳を撮影したいと誓い、ついにその時が訪れた。
園内に入って少し歩くとコスモスの道がお目見え。
それからさらに坂道を下ると、広大というほどではないが満開のコスモスが広がっていた。
予め問い合わせで満開を確認していたので期待はしていたが、
生憎の天候で自分の描いていた構図とはほど遠かった。
阿蘇五岳は、ガスに包まれており風が強いのか、時より顔を覗かせるような阿蘇山を狙ってシャッターを切る。
明日の現地調査を兼ねて1時間ほど撮影して終了。
すぐ近くに久住花公園があるのでそちらも行ってみたいが、
今日の天気では行っても意味が無いので止めた。
今日はまったく睡眠を取ってないから、
早めに八代に着いて仮眠することにしよう。
8時50分、ヒゴダイ公園を後にした。


〜10月16日〜

どんなに疲れていても寝過ごしてはいけない、と思えば思うほど寝付けない。
結局、ウトウトしながら2時間ほどしか寝れなかった。
身支度を整えて、4時に熊本市内を出発。
最低気温は13度と昨夜のニュースで言っていたので、かなり冷え込むとなると綺麗に澄み切った空が期待出来る。
運が良ければ雲海も拝めそうだ。
今日の撮影1発目は、南小国ではなくヒゴダイ公園を選択。
早朝の阿蘇五岳をヒゴダイ公園から狙うためである。
昼間では信じられないくらい静かで灯り一つ無いやまなみハイウェー。
唯一の灯りといえば上空の星だろうか。
空には美しく北斗七星が輝いているので、綺麗な青空になることに確信すると眠気もどこかへ行ってしまった。
5時30分、ヒゴダイ公園に到着。
まだ外は暗いが、ちょっとだけ外に出てみると標高があるだけに相当寒い。
毛布に包んで朝になるのを待った。

6時00分になるかならないかで外に出る。
東の空が少しずつ明るくなっているので急いで機材を担いで撮影ポイントへ向かった。
昨日の現地調査のお陰ですぐさま撮影ポイントに着いて、思い描いてた場所にて機材セット。
残念ながら雲海らしい雲海は発生していないものの、今日はしっかり阿蘇五岳が確認出来る。
念願だった綺麗なお釈迦様の寝顔をやっと見ることが出来た。
北側外輪山より眺める5岳はお釈迦様の寝姿に似ていることから「阿蘇の涅槃像」と呼ばれている。
その説明を聞いて初めて見たのは中学の修学旅行だった。
写真を撮るようになって阿蘇へ何度か訪れるものの、訪れるたびに雨・雨・雨・・・
昨日も雨だったが、今日は文句無しの美しい青空が広がっていた。
東の空が真っ赤に染まろうとした瞬間から撮影開始。
阿蘇五岳も徐々に日差しが当たりだし御釈迦様もお目覚めかな。
朝一の日差しに当たる被写体は、朝の目覚めを感じさせる姿であった。


くじゅう花公園撮影後、あまりにも天気が良いので再度ヒゴダイ公園に戻ってみた。
園内に入ってみると、くじゅう花公園のような賑やかさは無いが、
シートを引いて、お弁当を食べている家族連れやカップルなど、のんびりした光景が流れていた。
ヒゴダイ号と題したトラクターの乗り物で園内を案内してくれるみたいで、
その案内を聞いてみると、今日みたいに澄み切った日はとても珍しく、
阿蘇五岳はもちろん、大分方面の山岳も綺麗に見れるのは滅多に無いと言っていた。
自然相手の撮影は、本当に運任せだが、
こうした景色に出会えると本当に自然にありがとうと感謝したい。
撮影終了後、まったく飽きない景色をしばらく眺めていた。





写真館 二千年一夜