乙九日炎の祭典
広島県芸北町
2005年9月24日
15世紀前半雄鹿原地域を舞台に8年間続いたといわれる「雄鹿原合戦」を今に伝える戦国絵巻です。 「ひろしま県民文化百選」にも選ばれ330年の歴史がある御神幸で幕開け、 延々5キロに及ぶ松明ロード、光に浮かぶ城岩と社、火牛の舞、神楽、花火打上、大松明奉納など 幻想的な光と炎の祭典が繰り広げられる。 〜芸北観光協会参照〜 〜goodtimeの追想〜 昨年の今ごろだっただろうか。 中国新聞のHPに乙九日炎の祭典のことを知った。 芸北でもそんなお祭りがあるのかぁ・・・で、何日にあるのかな? 時は既に遅し、1週間前だった。 あまりにも悔しかったので、来年は必ず見に行きたい!と思いながら、早いものであれから1年が経った。 芸北に行く前に井仁の棚田に寄ってみたが、 期待していた彼岸花やコスモスの姿は無く、すっかり稲刈りを終えて寂しい光景が広がっていた。 16時頃に会場に到着。 まずお祭りの進行スケジュールを把握し、どこで何をするのかそういった基本を知っておかなければならない。 ローカルなお祭りなのでネットである程度内容がわかっても、いざとなって慌ててしまってからでは手遅れ。 境内でチラシを頂き、係員に聞いて大体の進行を把握した。 今日は、花火打上が目当てではなく、武者小筒がメインである。 松明行列から小筒まで時間があるので、松明行列の撮影をどこかで狙うことにした。 ネットで取り出した写真だと、どこか小高い山から撮っているので、 場所を問い合わせてみると城岩から撮影しているらしい。 そうとわかれば早速、城岩へ行ってみることにした。 写真のイメージからして近い場所にあるのかと思ったが、いくら探しても見つからない。 芸北国際スキー場をウロウロするものの誰もいないので雰囲気的に恐い。 結局、場所はわかったものの、途中台風のため車移動が出きず、歩いて山を登るものの途中で挫折。 どう考えても亀山八幡神社との距離がありすぎる。 案内板には、地域を見渡せるスポットと書いてあっただけに、1度この目で確認しておきたかったが今回は断念した。 空も暗くなろうとする夕方時、松明行列が始まる頃になると多くの観覧客、カメラマンが集まり ローカルと言えども、芸北地区では恒例のお祭りなのかもしれない。 松明行列が終わり、急いで境内へ向かい、杉の木を背後に最前列をキープ。 それまで時間が来るのを待つが、まだ境内にはあまり人が集まっておらず、 近くの会場では、何やら踊りを披露しており、そこに人が集まっていた。 その後の花火の打上が終われば、人がここへ押し寄せてくるかもしれない。 今日は撮影するつもりが無かった打上花火だが、境内から木々の間から見える花火を撮影した。 花火が終わればいよいよ小筒の登場。 そのまえに、境内で松明奉納があるとのこと。 数名の武者の目の前で大きな松明二本が縦横無尽に舞うのである。 これをスローシャッターで撮ると面白そうなのでシャッターを切る。 目の前で繰り広げられる松明奉納、かなり迫力があった。 松明奉納が終わり、鎧兜を身につけた武者10名ほどが円となり小筒に火が放たれた。 火花の色が銀色だったので急いで絞り値を最大に設定してシャッターを切るものの、 銀冠菊の大空中ナイアガラ並の明るさで、これだと完全に飛んでしまったかもしれない。 アングルを変えて撮影しようかと思ったら、あっという間に終了。 この後、神社では神楽が披露されるらしいが、ここで私は撤収。 神楽は実は凄い奥が深い芸能であり、それこそ地域によっては大切に保存されている。 地区によっては、夜通し舞い続ける所もあるとか・・・ 伝統あるものはいつまでも残って欲しい。 |