写真館 二千年一夜




月明かりの虫明湾
岡山県邑久町
2005年9月23日






岡山南東部にある邑久町はカキ養殖が盛んで
虫明湾から錦海湾にかけてたくさんのカキ筏が浮かんでいる。
虫明の景勝は平安時代から風流人の間に広く知れわたり、
玉葉和歌集では平忠盛(清盛の父)が
「虫明の迫門の曙見る折ぞ都のことも忘られにけり」と詠まれている。
虫明から見る朝日を「迫門の曙」といわれている。


〜goodtimeの追想〜

9月末の3連休、これと言ってとくに計画を立てている訳でもなく、
しかし、ずっと家にいると体がなまってしまうので急遽、前々か撮りたいと思っていた虫明湾の月光撮影を兼ねて岡山の棚田巡りを決めた。
現地に着いたのは2時40分頃。
出発した時は綺麗な下弦の月が出ていたが、虫明湾に着いた時は曇で見えたり隠れたりだった。
半月でも灯りがいらないくらい明るいので、まぁまぁの月光撮影日和。
しかし、機材をセットしたことで雲に隠れてしまい、その後、雲の動きを見ながらバルブ撮影開始。
あまりシャッターを長くすると真昼みたいな明るさになって雰囲気が無いので、
若干、気持ち短めの20分、30分に設定してみる。
上空は雲の広がる空となっていたので、イメージしていた絵とは随分違うけど、
今回は実験の意味で、仕上がりを見て次回に活かすことにした。

4時30分、撮影を切り上げて夜が明けるまで車内で仮眠を取った。
30分ほど仮眠を取った後、再び外に出てみると、5.6台ほど車が止まっていただろうか。
雲の多い朝で、とてもじゃないが写真を撮ろうという気になれず早々と虫明を後にした。







写真館 二千年一夜