写真館 二千年一夜




徳佐〜船平山






































鍋倉〜地福





































鍋倉〜地福






































鍋倉〜地福





































SLやまぐち号
山口県阿東町
2005年8月27日






新山口から津和野まで、62.9kmを走る。
緑の田園や峠を約2時間かけて走るSL列車は、1979年(昭和54)山口線に復活して以来、変わらぬ人気。
このやまぐち号を牽引して走るC57型1号機関車は、数ある機関車のなかでも「貴婦人」という愛称を持つほど優雅。
客車は5両で、オープンデッキと展望室を設けた客車をはじめ、昭和風、明治風、大正風と各車両それぞれ趣向を凝らしたスタイルになっている。
運転期間は、3月から11月までの指定日(C56が運転する日もある。夏は重連運転される)




〜goodtimeの追想〜

徳佐ー船平山(下り)編

先週に引き続き、今週もSLあそboyのラストラン撮影のため熊本遠征を決行。
しかし二週続けての熊本遠征はさすがに体力の限界なので山口県に寄り道して、翌日に熊本入りすることにした。
SLあそboyを撮っていると、何だか無性にやまぐち号が撮りたくなったので山口に立ち寄ったのはその理由の1つだったりする。
過去何度も長門峡で撮影してきたが、今回は違う所から撮影することにしていたので少し楽しみにしている。
下り一発目は篠目駅で撮影。
しかしカメラマンに阻止され敢え無く不完全燃焼。
その後、追っかけで徳佐で待ち構える。
徳佐の田園は、既に稲が黄金色に染まってとても綺麗。
品種にもよるのだろうけど、徳佐の米は8月末には黄金色となり収穫時期を迎えるらしい。
そんな黄金色に染まる田園風景とSLとの構図を望遠、標準レンズと共に狙いを定めた。
12時16分、徳佐駅発の山口号が通過し、津和野へ向けて駆け抜けた。
徳佐駅周辺で初めて撮影したが、人気スポットだけに構図的に面白い所で、時期的にも今がベストシーズンだった。


鍋倉ー地福(上り)編

上りは、こちらも人気撮影スポットである船入山駅手前にあるトンネル入口付近から狙おうと思っていたが、
徳佐駅周辺の田園の風景があまりにも綺麗だったので、何とかこの風景と一緒に撮れないものかと考えていた。
国道沿いにある広い駐車場がSL見学スポットになっており、下りの追っかけをしている時に大勢の人を見かけたのはそういうことだった。
徳佐の田園風景を見渡せる最高のロケーションだが、目の前に停車駅があるため煙は期待出来ない。
それなら出発付近で撮影出来ないだろうか?
りんごの特産でもあるので、りんご園と黄金色に染まった田園風景をSLと絡ませて撮れないものかと田園地帯を探索してみると、
鍋倉駅がこの田園風景にあることを知り、それならたくさんの煙を期待出来るし、何よりもこの美しい風景の中でSLが撮れるのが魅力である。
鍋倉駅を出発するのが15時37分なのでまだまだ時間に余裕があるので、
今後の工程を考えてしばし仮眠をとった。

今までいろんな風景に出会ってきたが、このまま時間が止まればいいのに、と思わせてくれる心地良さがあったが、
時間が常に流れており、やまぐち号は既に津和野を出発して徐々にこちらへ迫ってきていた。
暑い日差しも15時を過ぎれば、適度な暑さとなり風も涼しくなったので機材をセット。
結局、カメラマンがいないのでこの美しい風景を1人占めという贅沢な撮影になりそうだ。
鍋倉駅に止まったやまぐち号は大きな汽笛を鳴らしながら出発。
自分の描いていた通りの構図となり、今までのやまぐち号撮影の中で一番のお気に入りになったかもしれない。
黄金色に染まった田園風景も良いが、春夏秋冬問わず、今後の撮影において要チェック場所になりそうだ。
撮影後、機材を車に放り込み篠目駅に向かう。




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