写真館 二千年一夜





やまびこ祭り
熊本県砥用町
2005年8月20日






やまびこ祭りの特徴は「造りもの」。
時代を反映したり、独創性のある数々の造りものが沿道に並び、見る人の目を楽しませてくれます。
日が落ちる時間には様々な団体による総踊りやみこしの列が続きます。
祭りのフィナーレは花火大会が行われ、約1000発の花火が打ち上がる。



〜goodtimeの追想〜

SLあそboy撮影後、益城町の花火会場に行くと雨天中止。
翌日に順延となってしまった。
コンビニの有線ラジオから、美里町のやまびこ祭りの状況が流れてきた。
撮影候補地に挙げていたが行くつもりが無かっただけに現地調査すらしてないが、
どうやらそちらは開催されるようなので急遽行ってみることにした。
地図で見ると近いと思ったが、道が狭かったりして意外と時間がかかる。
途中からから山深い道となり濃い霧が不気味に漂い、本当に花火が上がるのか不安になってきた。
18時30分、砥用町に到着。
実際にやまびこ祭りがどこで行われるのか知らないので、
町役場に行って聞いてみようかと思ったが誰もいなければポスターも貼ってない。
大概、河川か学校のグラウンドが祭り会場となるのだが、砥用町内に大きな川は無い。
既に薄暗くなっているので早く現地調査をしなければならない。
遠くで音楽や祭りの賑わいが聞こえるので、どうやら会場は商店街で行われているようだ。
なんなのだろうか・・・この独特な雰囲気。
商店街は古くて狭く、逆にそれが昔にタイムスリップしたような懐かしさを感じさせる。
そんな商店街に大小の神輿の行列が出来ており、商店や自宅の前になるとワッショイワッショイと賑やか。
商売繁盛、家内安全などの祈願がこめられているのだろうか。
花火大会に関しては、大会本部も無ければ、警備員に聞いても不明。
警察官に聞いてようやく打ち揚げ場所に辿り着いた。
1度機材を取りに車まで戻り、再び花火会場に戻った時は既に周辺は暗くなり、まったく現状が掴めず、360度見渡しても民家や電線ばかり。
小雨が降る中で悪戦苦闘が続く中、無情にも花火打上時刻である20時45分になった。
ち・近い。
撮影するにはあまりにも近すぎるほど打上場所に近づいていたこととに気付かず、思わず棒立ちになってしまった。
すかさず撮影が出来る場所へ移動し撮影態勢を整えるものの、雨は止むことなくこまめにレンズに付く水滴を取りながらシャッターを切った。
山の中の花火だけに音は響き、まさにやまびこ祭りのネーミングにふさわしい花火大会。
残念なのが、あっという間に煙が停滞してしまったがこればかりは仕方ない。
30分ほどで花火は終了。
隣町に通潤橋があることに気付き、ひょっとしたら以前、この町を通ったことがあるかもしれない。
益城町の順延が、砥用町へ連れて来てくれたこの巡り合わせもまた旅の一環である。
明日のSL撮影に備えて道の駅「坂本」まで戻り車泊。
果たして雨は止んでくれるだろうか。







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