写真館 二千年一夜





広島みなと夢花火大会
広島県広島市
2005年7月23日






打上花火や水中花火を中心に約8000発の花火が打上げられる。
2003年から大田川花火大会と統合、広島みなと夢花火大会として生まれ変わった花火大会。
広島ならではの型物花火「もみじまんじゅう」や「しゃもじ」、東北や信州など花火競技大会で受賞した名工の玉が打ち上がり、
最後はカウントダウンと共に金、銀大空中大ナイアガラでフィナーレを飾る。
午前中は毎年恒例のカッターレースや写生大会も行われる。


〜goodtimeの追想〜

中国地方内もっとも花火大会が集中した23日、今年も広島みなと夢花火大会を選んだ。
昨年に引き続き、今年も国友鉄砲火薬店による演出で、
今年は全国選りすぐりの花火業者からの名玉を集めた西日本でも滅多に見れない内容だった。
去年は台船側面からの撮影だったので今年は正面から撮りたいという拘りがあり、
扇打ち、斜め打ちを得意とする国友鉄砲火薬店の演出は正面から見て初めて楽しむことが出来る。
昨年は会場東側から撮影したものの、台船側面から撮ったものだからイマイチ納得の行くものが撮れなかった。
花火大会の会場である宇品海岸に到着したのは8時00分。
夜になると大混雑になるなんて想像も付かないくらい広々としている海岸の一角に、
9時から始まるカッターレースの出場者達が準備で賑わっていた。
まだ有料席は準備が整っておらず、これからパイプ椅子を並べようとこちらも準備に追われていた。
9時なのに直射日光が体力を激しく消耗させ、カッターレース一般席のテントでしばし休憩。
そんな暑い最中にも関わらず、子供達は写生大会で船の絵を書いていた。
子供は元気である。
金輪島で現地調査を済ませた後、近くに公園があったので日陰のベンチに座って休憩。
15時終了のカッターレースの撤収作業が始まるとともに、一般席となる会場東側も徐々にシートが埋まっていった。
会場ステージでのイベントも始まり雰囲気的に賑やかになってきたが、西の空もカミナリが鳴り賑やか。
どうやら一雨降りそうな予感。
その予感は見事に的中して激しい夕立が会場を襲ったが、30分くらいで止み機材の準備に取り掛かる。
今回は一般観覧席最後部で台船ほぼ正面という理想な場所で撮影することが出来た。
20時00分、花火が打ち上がる。
オープニングから4尺玉でお馴染みの片貝煙火工業の尺玉が揚がるのだから、これほど贅沢なオープニングは無いだろう。
しかし、プログラムが進むにつれて昨年とほぼ内容が変わらないような気もした。
夕立のせいで若干、煙に支障があったが、内容的にはとても素晴らしい花火大会で、
国友鉄砲火薬店は正面から見てこそ楽しむことが出来るので、改めてこの場所で観覧出来て良かったと思う。
最後は御馴染みの錦、銀の大空中ナイアガラで締め、会場内の大喝采で幕を閉じた。
感動の中、機材を片付けようとしたら思わず立ちくらみが・・・ひょっとして熱中症!?
たくさんの人が会場内を流れる中、フラフラしながら機材を片付け、水分塩分補給でスポーツ飲料を一気に飲み干した。
会場内の混雑が落ち着くまで車内で休憩をとり、渋滞が解消される23時頃に宇品を後にした。


〜金輪島現地調査〜

時間がたっぷりあるので今回は現地調査のため金輪島へ行ってみることにした。
プリンスホテル経由で10分くらいで到着。
野宿するなら待合室がいいかなと思ったが待合室は無し。
海岸線を歩くこと15分くらいで会場を正面から見渡せる場所へ移動。
思ったよりも台船までの距離があり、撮影するには問題無くても観覧には向いてなさそうだった。
海岸線を歩いていると、所々洞窟らしき穴があるが、金輪島へ渡るに当たって、事前にネット調査したところ、
原爆の被爆者がかなりこの島へ運ばれてきたとか・・・
野宿するにはちょっと雰囲気的に怖い島なのである。
唯一、商店があったのでジュースを買って休憩。
フェリーが無いのに、何故に車があるんだろうか?と不思議に思ったので、
商店の人に聞いてみたら、会社所有のフェリーが平日に運行していて、島民は予約すれば乗せてもらえるらしい。
土日は運休だと言っていたから、休みはどこにも遊びに行けないので不便な島である。
金輪島に上陸してまで撮影するほどでの無いかなと調査結果が出たとことで、11時30分、本土へ戻った。








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