鞆の浦弁天島花火大会
広島県福山市
2005年5月28日
瀬戸内に初夏が訪れる5月の終り、 かつて、朝鮮通信使が「日東第一形勝」とたたえた景観を背景に瀬戸内海で1番早い花火が打ち上げられる。 対岸には夜店が軒を連ね、道は歩行者天国となり、 海上に映える多彩なイルミネーションは瀬戸内の港町ならではの情緒をかもし出す。 〜goodtimeの追想〜 金曜日の夜にフラッと鞆へドライブしてみると、堤防上は花火観覧客のシートで埋め尽くされており、 噂に寄ると1週間前からこのような状態だとか・・・情緒ある港町の雰囲気も台無しである。 翌朝、現地5時着。 ビッシリ引かれている特等席の海岸をキープしたものの、あまりにも近過ぎるので撮影不向きだが、 前々から海岸沿いから見てみたいと思っていた。 他にどこか穴場的存在が無いかと鞆町内をウロウロしてみたが、 鞆の地形上、花火を撮るには難しくなかなか撮影場所は見つからず相変わらず写真家泣かせの現場だ。 16時00分、再び鞆の浦へ到着。 鞆の町並みを歩いて海岸へ出ると露店がたくさん並んでおり賑やかな光景に初夏を感じさせる。 他にどこか無いだろうか!?と再度ウロウロしていると、南部庁舎にたくさんの人が集まってるのが目に入った。 しかし、ここは招待客以外は入ることは出来ないことを知っていたので最初から範疇外だったが どうみても招待客じゃない人達も上がっているので、試しに上がってみるとすんなり3階まで上がることが出来た。 去年までは2階まで一般開放していたが今年は、3階まで開放しているとのこと。 2階までは高さが低くて電柱や電線で撮影不可能だったが、3階まで上がると電線などに支障無く撮れる。 予想外の特等席を見つけて、急遽海岸は却下した。 20時00分花火が打ち上がる。 例年だと仕掛け文字花火での協賛社の紹介も今年はレーザー光線による演出で、弁天島の岩壁に協賛社が映し出される珍しい演出だった。 これには誰もが驚き注目されて協賛社も嬉しいことに違いない。 レーザー光線と花火のコラボかと思っていたが、レーザー光線は、あくまで協賛社の紹介のみの使用だった。 水中花火も投げ込みから地爆になり、熊野花火を思い出させるような体にズシっとくる体感が気持ちよい。 そして、最後は冠菊による怒涛のフィナーレで観覧客は拍手喝采で幕を閉じた。 例年とは違う演出に撮影していて面白かったが、特等席だと思っていた庁舎3階も花火が上がる頃には大混雑となり、 三脚も頻繁に蹴られたりと写真を撮るような場所ではなかった。 来年もこのような演出で楽しませてもらえるかと期待していたが、 このような演出も担当した森上煙火工業所も、そして南庁舎3階での観覧もこの年限りとなってしまった。 |