重井港と除虫菊
広島県因島市
2005年5月15日
〜除虫菊〜 除虫菊(白花虫除菊はキク科の多年草で、殺虫剤の原料として瀬戸内海沿岸各地の段々畑で多く栽培されており、 特に因島市重井町(現:尾道市)では、日本一の生産量を誇っていた。 現在は、産業用としての栽培は行われなくなり、昭和56年から観光用に栽培が行われている。 〜goodtimeの追想〜 6時00分、フラワーラインを走って重井に到着。 県道を走っていると小さな案内板があったので、狭い道をしばらく進むと除虫菊畑に到着した。 しかし、近くに駐車場が無く少し広くなっている車道に2台ほど止めることが出来るが、 本来なら重井港の駐車場に止めるのが正規らしい。 既に1台止まっていたのでどうやら先客がいるようだ。 この狭い道の先は行き止まりとなっており、せめて「通行止め」とか「この先、行止まり」の看板があった方が親切である。 裏山で早朝から日差しに当たる事は無いので、シャッターチャンスは8時以降。 構図的には、除虫菊畑と重井西港と重井港の町並みというありふれた絵図だが、 海岸を綺麗に整備されているので電柱がちょっと目立ってしまうため、広角レンズで広く取り入れる構図にした。 せっかく港があるのだから、船の出入りが欲しい。 高速船や細島行きの小さなフェリーは1時間に1本。 三原行きの大きなフェリーは2時間30分に1本。 広角レンズを使うからには、大きなフェリーを入れたい。 7時台は、まだ畑に日が差さないため、9時台のフェリーがシャッターチャンスとなる。 ただ、時間が経てば経つほど観光客が押し寄せる心配があった。 しかし、一向に観光客は来る気配なしで数名のカメラマンがチラホラ。 フェリーが来るまで重井の町並みを眺めながら時間つぶし。 実に喉かな風景、小さい頃に母親の実家へ行ってた時を思い出すような風景に似ている。 9時45分、ようやくフェリーがやってくるが、そんな時に限って、観光客もやってくる。 世の中、思うようにいかないものであるが、この瞬間のために何時間も待っていたので、 少しだけ隠れてもらうようお願いして何とか見切れた時を見計らってシャッターを切った。 今日は日曜日なので重井の町並みもどことなく静かで漁船のエンジン音が遠くまで響いていた。 昨日よりも空が晴れているので空も海も青く、何時間見ていても飽きない素晴らしい風景だった。 |