千鳥別尺の山桜
広島県東城町
2005年4月24日
千鳥別尺は標高650mの山に囲まれた小さな集落。 別尺山のふもとにあたるこの一帯は上千鳥村があり、荒神さんの神木として人々から守られてきたと伝えられており、 昔から“桜が咲けば田植えの時期”と言われている。 県天然記念物指定の第1号。全国的に国、県指定の天然記念物のヤマザクラは希少。 花は若葉と同時に開き、県内のヤマザクラでは最大。 樹齢:400年 根回り周囲:6.7m 胸高幹囲:4.6m 枝張り:東 9.0m 西12.2m 南10.2m 北12.0m 樹高:約27m 〜goodtimeの追想〜 太陽が山に隠れる17時30分まで撮影を続け、 フィルムが残りわずかになったところで中断。 ライトアップまで時間があるので、売店でおにぎりを食べて腹ごしらえ。 青空もいつの間にか無くなり薄っすらとした曇り空へと変わっていったので今日は早く暗くなりそうだ。 ライトアップ撮影は、空に青みが残っている時が勝負。 今日は曇り空なのであっという間に暗くなってしまうので構図をしっかりと練る。 大きな山桜に対して、ライトは小さな投光器4台。 かなり暗めの照明となるので空の青みが助け舟となりそうだ。 しかし、18時30分になってもライトは点灯しない。 本当に今日はライトアップするの!?と思わせるくらい遅いライトアップである。 暗くなってから点灯するとのことだが、真っ暗になって点灯するのだけは勘弁してもらいたい。 そんな心配をしているうちに19時00分、無事ライトは点灯した。 最初は、田んぼに映り込む構図からスタートし、徐々に桜へと近づいていく。 ライトの光量が弱いためアップで撮るよりも広角を使って撮った方が絵になりやすい。 一通り撮り終えた頃には、もう空は真っ暗になっていた。 20時00分、気が付けばカエルの大合唱が始まっていた。 この1ヶ月を振り返ってみると、本当に今年は天候に恵まれたと思う。 青空の下で見る桜ほど美しいものはない。 寒い日が続き、4月になって急激に暖かくなったせいで、殆どの桜が同時に開花した珍しい1ヶ月でもあった。 そして満開になったと思いきや葉っぱが目立ちあっという間に見頃を終えた。 1週間見頃が続いた1年前の醍醐桜が嘘のようだ。 来年はどこの桜を見に行こうか・・・まだまだ広島県内に美しい桜はたくさんあるに違いない。 そう思うと、来年の4月が楽しみだ。 |