写真館 二千年一夜
































































































































































































































































































































































































































































尾所の桜
岡山県阿波村
2005年4月23日






この木は推定樹齢550年のヤマザクラで高さ13m、
枝は四方に約20mに渡って伸びている県下最大級の巨木。
阿波村は、津山市街地より400メートル近く標高が高いため4月中旬から下旬に満開を迎える。

昭和44年に旧阿波村の天然記念物に指定、
平成8年4月2日には岡山県指定の天然記念物に指定されている。
この桜には、ある言い伝えがあり、
「修行のため峠超えをしていた山伏が、休憩のためにこの地に立ち寄り、
1本の杖を地面に挿したまま忘れて立ち去ったところ、その杖から枝が伸びて山桜になった。」
というものです。


〜goodtimeの追想〜

尾所の桜は、去年一昨年と2年連続で訪れているが、思うような撮影が出来てないので、
今年こそはと三度目の正直で決着をつけたいと思っていた。
朝一番の日差しが当たる姿を狙うため早朝から出発したものの思ったより時間がかかり、5時30分に津山市内で綺麗な日の出を拝んでしまう。
記憶を頼りに尾所地区へ向かい懐かしい光景が広がる中、尾所の桜が目に入ってきた。
まだ太陽は山に隠れて日が当たっていない。
山奥の寒い地区なので、気温も1℃で霜が降りているほど冷え込んでいた。
6時30分になると、山に隠れていた太陽が顔を覗かせ、桜にも日差しが当たりだした所で撮影開始。
山桜なので、花の開花の前に茶色い葉っぱが出るのだが、
どうもその葉っぱが目立つような気がしてならない。
2日前に満開を向かえたと同時に風が強かったから少し散ったかな。
今回で3回目、今年が一番満足の行く撮影だった。
昨年は見頃を終え、二年前は雨の降る夕暮れ時だったのを思い出した。
地元のおじさん曰く、今年は花付きが悪いと言っていたが、
ここ2年間のことを思えば全然美しく思えた。







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