写真館 二千年一夜





節分草
広島県総領町
2005年3月13日






総領町は中国山地のど真ん中、広島県の県北に位置する人口1,897人の町で、町では日本中で3番目に人口が少ない過疎の町。
そんな町に
西日本一の面積を誇る節分草(絶滅危惧種)の自生地が公開されている。

〜セツブンソウ〜

日本固有の可憐な野草で、関東北部以西に自生する。
広島県内では東部にまれに自生地があるが、現在では殆ど絶滅に近い。
開花期は2月中下旬から3月の中旬。
総領町が自生地として残ったのは、北向きの斜面に農家や墓地があり、下草が刈り続けられたためと言われている。
〜節分草保存会パンフレット参照〜



〜goodtimeの追想〜

梅シーズン、今年も徳島へ行く計画を立てていたが、
今冬最後の寒波が襲って暴風の予報が出たので急遽中止。
時期的に総領町で節分草が咲いているので出かけてみることにした。
総領町は南部と北部の中間する地域で尾道からしばらく北へ車を走らせると天気が一転する場合がある。
尾道から2つ峠を越えたあたりから雪景色となり日差しは射していたが影になる道路に雪が残っていた。
ノーマルタイヤで走っていたのでカーブでスリップして危うくガードレールに激突する恐怖が未だ記憶に残っている。
何とか無事に会場へ着いたものの、節分草は雪の中。
係員が朝早くから送風機で雪を吹き飛ばして雪の中で眠っていた節分草は強制起床。
そのせいかしょんぼりしている姿は布団を跳ね上げた子供の姿に見えた。
しばらくして日差しが当たれば元気になるだろう。






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